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アレックス・タバロック 「日本のフィリップスカーブに目を凝らすとそこに表れてくるのは・・・」

●Alex Tabarrok, “Rorschach Economics”(Marginal Revolution, November 1, 2007)


クイーンズ大学のグレゴール・スミス(Gregor Smith)が驚くべき新事実を発見した。日本のフィリップスカーブが日本列島にそっくりな形をしている(pdf)というのだ1。このような結果は日本だけにあてはまる話ではなく、もっと広範に観察できる現象なのかもしれないと語るのはEclectEconブログを運営しているジョン・パーマー(John Palmer)だ。パーマーが明らかにしているところでは、カナダのフィリップスカーブはカナダの地形にそっくりだという

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はっきり言って2人とも馬鹿げている。なぜならスミスにしてもパーマーにしてもマーシャル流のマクロ経済学(Marshallian macroeconomics)に対する無理解が甚だしいからだ。フィリップスカーブはこの国のような形をしていることくらい常識なはずだろう2

  1. 訳注;1980年1月から2005年8月までの月次データを元にして作成されたフィリップスカーブ。横軸の失業率の測り方が通常とは異なる点に注意。ちなみに、この論文は2008年に経済学の専門ジャーナルであるJournal of Money, Credit and Bankingに掲載されるに至っている。 []
  2. 訳注;「この国」というのはマーシャル諸島共和国。経済学者のアルフレッド・マーシャルの名前とかけているものと思われる。なお、各島はてんでばらばらに散らばっているが、マーシャル諸島に属する各島の配置と同様に失業率とインフレ率との間には(少なくとも長期的には)明確な関係性は見出せないということも言いたいのだろう。 []

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