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スコット・サムナー「世界経済の成長」

Scott Sumner “Global growth” (TheMoneyIllusion, March 22, 2015)


マッキンゼーが世界経済に関する報告書を送ってきてくれたが、これはオンラインでも読める。この報告書の中では次のことが目を引いた。

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(1964年の世界全体の経済は、今日の中国経済と同じ大きさ)

どういうわけでこんなことが起こり得るのだろうか。答えは次のグラフにある。

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上のグラフでは、中国を示す横長の長方形は私が9才だった頃の世界全体のGDPを示すベージュの三角形とほぼ同じ大きさだ。アメリカの一人当たりGDPは二倍以上になった。最も大きな成長を示したのは黒人、ヒスパニック、アジア系だ(後二者のグループについては、1964年にはその多くがほかの国に住んでいたことも理由の一つだ。)。しかし白人もそこそこ改善している。

もちろんアメリカが世界経済の成長の原因なわけではない。1964年において中国は今日の最貧国グループとほぼ同じくらい貧しかった。1964年のインドよりも貧しかったのだ。図中で1964年の中国を示す長方形はほとんど見えない。つまり、宇宙からやってきた何者かに過去50年において世界で何が起こったかを説明しようとする場合には、アジア人がすごく豊かになったと言うことになる。それ以外のことは注釈に過ぎない。

もう一つ次のような素敵なグラフがある。
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(2014年から2064年にかけての各国の就業者数変化の見通し)

つまり、このグループの国々では (2014年から2064年にかけて)347百万人の労働者が増えることになるが、インドとナイジェリア単体で408百万人の増加となっている。ここでも中国は巨人ぶりを発揮していて、152百万人もの大量の労働者減となっている。

次のグラフでは、過去50年間と今後50年間双方における、インドとインドネシアの奇妙な類似性が示されている。

しかしながら注意してほしい。ここでは韓国の成長率が4.3%とされている。韓国はすでに先進国で、マッキンゼー自身も韓国の人口が減少するだろうことを認めている。この先の50年間韓国が4.3%で成長するなんてことは、私が次のローマ教皇になることぐらいありえない。もしかしたらマッキンゼーは二つの朝鮮を取り違えたのかもしれない。すなわち、北朝鮮はおそらくこの先50年で世界で最も急速な成長をする国になるだろう。日本の成長率は2.1%ではなく、0に近いものになるだろう。
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