経済学101は主に皆様の寄付によって賄われています。温かい支援をお待ちしています

タイラー・コーエン「注目の一冊:『ジハードのエンジニアたち』」

[Tyler Cowen”*Engineers of Jihad*,” Marginal Revolultion, March 18, 2016]

著者は Diego Gambetta と Steffen Hertoで,副題には「暴力過激主義と教育の奇妙なつながり」とある.本書は,興味深く重要な一冊だ.その核心をなすメッセージは実に単純だ:

イスラム主義者の[テロリストの]サンプルを検討したところ,高等教育を全うするか一時的に受けるかしていた231名のうち,207名の専攻分野がわかった.案の定,2番目に多かった38名のグループが選んでいたのはイスラム研究だった.だが,イスラム主義過激派でもっとも多かったのは,エンジニアのグループだった:207名のうち93名,つまり学位分野がわかっている者たちの44.9パーセントが工学を専攻していた.

そして,本書の結論にこうある:

専攻分野・性格の特徴・政治的な選好に関する我々の発見は,際だって一貫している.我々がえたとくに重要な結果は,さまざまな専攻分野での性格特徴の分布には,ほぼ正確に,好戦的グループにおける専攻分野の分布が反映されているという点だ.(…)社会科学者・人文系大学院生・女性がいないグループにはエンジニアがいる.そして,エンジニアたちには次のような性格特徴がある――人に愛想をつかしやすい傾向,閉じこもりたがること,内集団バイアス,そして(少なくとも暫定的な)過度の単純化(…)

ぜひ一読をすすめる.


コメントを残す