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メンジー・チン「ジャネット・イエレン:真の公の奉仕者」

Menzie Chinn “Janet Yellen: A True Public Servant” Econbrowser, February 2, 2018

本日(2月2日),ジャネット・イエレンがFed議長としての任期を終えた。

画像元: Federal Reserve

画像元: @pcubab

私からの称賛を付け加えるより,ジム・ハミルトンによるイエレン女史の再任についての完璧な擁護を引用することにしよう。

イエレンが議長を務めている間、経済・金融市場は非常に良い状態が続いている。確かに、Fedはそうした中のひとつの要素でしかないが、されどひとつの要素ではある。失業率は16年ぶりの低水準で、株価は過去最高となった。金融政策と金融市場は通常運転に戻りつつあり、銀行のバランスシートは健全だ。市場はアメリカの金融政策を信頼しているし、私もその一人だ。

自分だったら少々違ったことをした、ということは認めよう。今年から来年1 にかけての金利引き上げの経路については、Fedが辿っているものよりもゆっくりとしたもののほうが良いと私は考えている。しかし、もし私の評価のほうが正しかった場合にはFedは引き上げのペースを緩めるだろうと確信するに足る信頼をイエレンの判断には置いている。そして反対にFedがこのまま引き上げを続けるのであれば、それはおそらく私が間違っていてイエレンが正しかったからなのだろう。

こうしたことを言う理由のひとつは、ワシントンDCの連邦準備制度理事会や多くの地域銀行で働いているエコノミストの集合的な専門知識に極めて強く印象付けられているからだ。彼らはとても良く情報を持ち合わせているし、私がよく知っている全ての機関の中で、今現在進行している全てのものごとを分析するためにたくさんの個人をひとつのチームとして機能させることを可能にするという点でFedは比類のない存在だ。Fedは、上司が命令を下してその他全員がおずおずと従うといったトップダウンの機関ではない。その代わり、Fedは様々な個人の重要な洞察や情報がトップまで上がることができる場所だ。これは部分的にはバーナンキ議長が醸成してイエレン議長がさらに強めたリーダーシップの取り方のおかげだ。二人とも実直で独立した思索家で、決断力があり、その一方で人に意見もよく聞く人たちだ。私たちがFed議長に必要とする性格の中でもこれらは最重要項目だ。

私たちすべて国民は、雇用の最大化に向けて優れた経済のかじ取りをしつつも、過去の金融崩壊の再現を防ぐのに必要な強力な規制を導入したイエレンに借りがあるのだ。

  1. 訳注;引用文はイエレンの再任可否が取り沙汰されていた2017年8月付のものであるため、ここでは2017年から2018年を指している []

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