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クリスティーナ・ローマー「大恐慌から得られる今日の政策への教訓」(2013年3月11日)


Christina Romerはカリフォルニア大学バークレー校の経済学教授で大恐慌研究で有名である。2008年の金融危機を受けて2009年にオバマ政権のCEA委員長に就任し、大統領に経済政策のアドバイスを行った(2010年まで)。


[この記事の原文:Christina Romer, “Lessons from the Great Depression for Policy Today,” Teach-In on the Great Depression and World War II, University of Oklahoma, March 11, 2013.]

翻訳のPDF版はこちらで:【リンク

(I am grateful for the generous permission by Prof. Christina Romer.)

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I. 導入

今日,ここで「大恐慌と第二次世界大戦」をめぐって丸一日の討議に参加できるすばらしい機会をえまして,光栄であり,また,うれしく思います.

2008年に,私はオバマ大統領から経済諮問会議の議長をやってくれないかと言われまして,学術業界からいったん回り道をして,政策立案に加わりました.ワシントンにきて数ヶ月たった頃,ある記者に質問されました――どうしてこの仕事につくことになったんです? 私も理由は知らなくて「どうしてだろう」といつも不思議だったので,ちょっとおっかない大統領補佐官のラーム・エマニュエルに聞いてみました.こういう答えが返ってきたらどうしようと少し心配もありました――たとえば,「いや,キミが女性だからですよ」とか,「だってラリー・サマーズといっしょに仕事したがる人なんて他にいませんし」とかね.ところが,ラームから返ってきたのは,まさに私が大好きな答えでした.「キミは大恐慌の専門家じゃないですか.一人必要じゃないかなって我々は考えていたんですよ.」

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