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フランシス・ウーリー「ビール品質格差指数」(2015年7月19日)

Frances Woolley, “The Beer IneQuality Index”(Worthwhile Canadian Initiative, July 19, 2015)

よくありがちなカナダ人のアメリカ産ビールに対する意見は、水っぽくてアルコールが弱いというものだ。しかしアメリカのビール醸造所は世界最高のビールをも生産している。アメリカ全土の地ビール醸造所の中に見事な品質のものが出てくるのだ。

アメリカについて驚愕するべきことは、国内の格差、もっと正確にいうと、ビールの品質の不均等さのレベルである。ドイツやベルギーといった国々、そしてスカンジナビア諸国も一般に、ビールの品質についてはそこまでばらつきはない。 [Read more…]

フランシス・ウーリー 「見せびらかしの政治」(2011年4月7日)

●Frances Woolley, “Conspicuous Politics”(Worthwhile Canadian Initiative, April 07, 2011)


今日のことだ。外を出歩いているとスノードロップだとかクロッカスだとかが植えられているきれいな庭のある家のそばを通り過ぎたのだが、その家には「緑の党」支持者であることを示すローンサイン(立て札)もあわせて掲げられていた。しばらく歩くと今度は玄関の前の柵に自転車をつなぎとめてある家の前を通り過ぎた。その家には「新民主党」(NGP)支持者であることを示すローンサインが掲げられていた。さらに先へと歩を進めると手入れの行き届いている庭のある家の前にたどり着いた。その家には「カナダ自由党」支持者であることを示すローンサインが掲げられていた。

ジェフリー・ミラー(Geoffrey Miller)の『Spent』(邦訳『消費資本主義!:見せびらかしの進化心理学』)は住まいの様子とその中で暮らす住人の政治信条(どの政党を支持するか)との間のつながりについていくばくかの光を投げかけてくれる。ミラーは本書で「見せびらかしの消費」(誇示的消費)に関する古くからある理論に最新の心理学の知見を融合させている。私たちの消費選択(購買行動)は「私はこういう人間です」(人となり、性格)ということを周囲に対してシグナルしようとの衝動によって突き動かされている。ミラーはそう語る。そして人間の性格(パーソナリティ)は以下の六つの特性(Central Six)に還元できるという。すなわち、一般知能(g因子)(general intelligence)、開放性(openness)、誠実性(conscientiousness)、調和性・協調性(agreeableness)、情緒安定性(stability)、外向性(extraversion)の六つである。 [Read more…]