クルーグマン「140文字の暗殺」

Paul Krugman, “140-Character Assassination”, October 10 2013.


140文字の暗殺

by ポール・クルーグマン

いま問題になってることは,アメリカにおいて,正気の共和党員たちが自分たちの政治的な外面を恐れて,正気をなくしてる共和党員たちにしたがって政府機能停止をゆるしてしまったり,あるいは債務不履行というもっとおそろしい可能性もゆるしてしまうのかどうかだ.

でも,この劇のまっただなかで,思い出しておくといいことがある.それは,正気の連中はすでに沼にどっぷりはまりこんでしまっていて,もうすっかり狂った陰謀論に黙従するつもりになってるってことだ.覚えてるかな,ジェネラルエレクトリックの前CEOのジャック・ウェルチが去年,オバマ大統領が雇用の数字でイカサマをやってると言って糾弾してたよね.

それに,今月のはじめに,前にジョージ・W・ブッシュのもとでホワイトハウス報道官をやっていたアリ・フレイシャーが手短ながらこんな発言をした.ツイッターには,オバマ大統領に140字以上を使わせる特別な規則があるんだって.

実は,フレイシャー氏は文字の数え方をご存じなかった――でも,そんな疑いを抱いちゃうような心のもちようがどんなものだか,考えてごらんな.

© The New York Times News Service

Total
0
Shares

コメントを残す

Related Posts