タイラー・コーエン 「法の力 ~法律には『果物』を『野菜』に変えるだけの力がある~」(2005年3月13日)

●Tyler Cowen, “Tomatoes and the force of law”(Marginal Revolution, March 13, 2005)


つい先週の話になるが、私も暮らしているニュージャージー州でトマトを「州の『野菜』」に認定する法案が可決された [1] 訳注;原エントリーで貼られているリンクが切れているので同様の話題を取り上げている別のリンクに差し替えてある。(ちなみにだが、ニュージャージー州というのは有料の高速道路(ニュージャージー・ターンパイク)のサービスエリアの一つにヴィンス・ロンバルディ [2] 訳注;ヴィンス・ロンバルディはアメフトの名コーチとして知られている人物の名前を冠するような州でもある)。ちょっと待ってほしい。トマトは「果物」なんじゃなかろうか? 州側は「トマトは野菜なり」との判断を正当化するために最高裁判所が1887年に下した判決を引き合いに出しているようだ。その判決ではトマトは関税の対象となる「野菜」の一つだ(それゆえ海外から輸入されてくるトマトにも関税を課すべし)との判断が示されている。トマトは食後のデザートとしてではなく夕食時に他の料理と一緒に出される(夕食として出される)のが通例なのだから「野菜」に括って当然だ、との理屈も成り立ちはするだろうが・・・。

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1 訳注;原エントリーで貼られているリンクが切れているので同様の話題を取り上げている別のリンクに差し替えてある。
2 訳注;ヴィンス・ロンバルディはアメフトの名コーチとして知られている人物
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