マーク・ソーマ 「宿題に備わる多大なる恩恵 ~君はもう十分な罰を課されている~」(2009年7月16日)

●Mark Thoma, “Enough Punishment for One Day”(Economist’s View, July 16, 2009)


大学や大学院で講義を受け持つ機会があるようなら、成績評価の基準をうんと厳しくして、宿題(課題)をたんまり出すといい。そうすれば、学生たちに多大なる恩恵がもたらされる可能性がある。

The rigors of the USC Masters in Real Estate Development Program” by Richard Green

私の講義に出席している学生の一人から、次のようなメールが届いた。

「先生にどうしてもお伝えしておきたいことがあって、メールさせていただきました。先生の講義で宿題として出された課題のおかげで、反則切符(交通反則切符)を切られずに済んだのです。

今朝のことです。大学に向かうために車でラ・シェネガ通りを走っていると、交通事故で道路が封鎖されていて、先に進むことができませんでした。

そこで致し方なく、中央分離帯の切れ目のところで車をUターンさせました。すると、白バイ警官がやってきて、車を道路の脇に寄せろと言われました。そして、『ここはテキサスじゃないんだぞ(ちなみに、私の車のナンバーは、テキサスナンバーです)。“カウボーイじみた運転”は、ここではやっちゃダメなんだぞ』って教えてくれました。その後に、すかさず次のように伝えたんです。『中間試験があって、大学に行かないといけないんです。それに、課題も済ませないといけないんです。時間が無いんです』。その発言に信憑性を持たせるために、表紙に【Assignment #3】って書かれている課題を取り出して、その警官に差し出しました。すると、その警官は、その課題を手にしたまま、白バイが停めてある所まで戻っていきました。

しばらくしてこちらに戻ってくると、その警官はこう告げました。『この課題が十分な罰になりそうだね』。こうして反則切符を切られることもなく、釈放してもらえたのです。」

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