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ジョセフ・ヒース

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トロント大学哲学教授。哲学部および公共政策学部で教鞭をとる。批判理論 (critical social theory) を軸に商道徳(あるいは商業倫理、企業倫理)や合理的選択など関心領域は多岐にわたる。
マギル大でチャールズ・テイラーに、ノースウェスタン大でユルゲン・ハーバーマスの下で学ぶ。
著作は『資本主義が嫌いな人のための経済学』、『ルールに従う』、『反逆の神話』(アンドルー・ポターとの共著)、『啓蒙思想2.0』が邦訳されている。
マギル大学よりBA(哲学)、ノースウェスタン大学よりPh. D.(哲学)取得。

ジョセフ・ヒース「初心者を経済学に入門“させない”方法」(2015年1月14日)

なぜ自分たちは経済学の宣伝がこんなにも下手なのだろうと悩む経済学者たちと話す機会がたくさんあった。問題の一部は明らかに、経済学者の多くが、経済学の方法論的基礎を道徳的・政治的に中立なものとして提示できていないことにある。

ジョセフ・ヒース「ジョン・ロールズと西洋マルクス主義の死」(2024年8月25日)

「ロールズの著作を読むとき,最大の難所は,どうしてその本がそんなにも重要だったのかを見抜くことだよ――なにしろ,おそろしく退屈に思えるからね(一般向け,初歩的,などなど).」 この難所を乗り越えるために私から言える最良の提案は,『正義論』を読むのであれば,「これこそ,西洋マルクス主義を殺した本だぞ」と思いながらとりかかり,いったいどうやってそれを成し遂げたのかを見抜くことに集中することだ.