[Scott Sumner, “Focus on 135,” TheMoneyIllusion, August 28, 2020]
ぼくらは連銀の政策を変えられる.ここでいう「ぼくら」には,連銀についてあれこれ語ってるいろんな集団がぜんぶ含まれる.
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[Scott Sumner, “Focus on 135,” TheMoneyIllusion, August 28, 2020]
ぼくらは連銀の政策を変えられる.ここでいう「ぼくら」には,連銀についてあれこれ語ってるいろんな集団がぜんぶ含まれる.
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[Scott Sumner, “The (PCE) price level will be 135.207 in January 2030,” TheMoneyIllusion, August 27, 2020]
2030年1月に(個人消費支出)物価水準は 135.207 になるわけだ.あるいは,少なくとも,そうならなきゃいけない.
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[Scott Sumner, “The truth of racism,” TheMoneyIllusion, July 25, 2020]
人種差別の真実を解説する前に,真実の真実を解説しておく必要がある.たまにこんなことを言う人たちがいる――「あいつは人種差別で非難されてるけど,あいつはホントに人種差別者なのかな?」 この言葉遣いはややこしい.そこで,まずはなにを問題にしてるのか整理しておこう.
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[Scott Sumner, “Identitarians vs. liberals,” TheMoneyIllusion, July 8, 2020]
[これよりずっといい記事を Econlog の方に書いてる.話題は貨幣経済学だ.]
多くの知識人は,政治というと「左派 vs. 右派」の切り口で考える.今日,左右よりももっと大きな分断が,アイデンティティ政治に取り憑かれている人々と,そうでない人々のあいだにある.つまり,アイデンティティ問題にとりつかれている左派イデオローグは,主流のリベラル派(進歩派と古典的リベラルの両方)よりも白人ナショナリストに近い.
マット・イグレシアスが冴えたツイートでこの概念を図解してる:
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[Scott Sumner, “Build the NGDP and businesses will come with the goods and services,” TheMoneyIllusion, April 9, 2020]
今回の景気後退は,〔金融危機後の〕大不況よりもさらに悪いものになるかもしれない.だが,おそらく,必ずそうなるわけではない:
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[Scott Sumner, “Abe’s employment miracle and Japan’s meaningless ‘recessions’“, TheMoneyIllusion, February 19, 2020]
2013年のはじめに安倍が政権についたとき,驚愕するほど雇用がよくなるとは,ほぼ誰も予想していなかった(ぼくも含めて).それまでの20年間,就労年齢の雇用はだいたい 70% あたりをうろうろしていた.当時,専門家をつかまえて「これから2010年代の大半を日本は「景気後退」のなかで過ごすことになるよ」と言ったら冷たくあしらわれただろうけど,それに比べても,「これから雇用の奇跡が起こるよ」と言った場合の方がよほど冷たくあしらわれたことだろう:
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[Scott Sumner, “Some thoughts on PPP in China, the US, and Japan,” Money Illusion, September 23, 2019]
中国についてぼくが考え違いをしていたことに,為替レートがある.2010年前半に,ぼくはこう予想していた――「バラッサ・サミュエルソン効果〔散髪みたいな非貿易財よりも自動車みたいな貿易財の生産性が高い国は物価が高くなる効果〕により,ドルに対する人民元の実質為替レートは強く価値が上がるだろう.」 そうはならなかった.さらに,中国を訪れた後でも,その理由はいまひとつわからずにいる.それでもいちおう,中国に行ってみて気づいたことについて,いくつか書いてみよう.
[Read more…][Scott Sumner, “What would Japan have to do to achieve a 10% inflation target?,” The Money Illusion, June 2, 2019]
まさか日本が 10%インフレ目標を採用するとは思わないし,採用した方がいいとも思わない.ただ,かりに 10%目標を採用した場合を思考実験として考えてみると,なかなかつかみがたい考えをはっきりさせる役に立つ.
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●Scott Sumner, “There’s something wrong with my car”(TheMoneyIllusion, May 21, 2019)
先週の話になるが、カーディーラーのもとを訪れてきた。買ったばかりの新車の調子がいまいちなのだ。
「高速道路で本線に合流しようと思って制限速度いっぱいの時速65マイル(時速およそ104キロ)まで加速しようと試みたんですが、どうもうまくいかないんです。ブレーキペダルを9回ほど軽く踏んだんですが、それでもうまくいかないんです。時速65マイルまで加速しないんですよ。どこか故障してるに違いないと思うんです」。
・・・と我が愛車が抱える問題について伝えたところ、珍妙な顔をするディーラー。ブレーキペダルを踏んだら希望する速度まで車が加速しないのも当然ですとかなんとか口からでまかせを言い出す始末。
「Fedにはインフレ率を2%にまで引き上げる能力は備わっていない」。そんなコメントがひっきりなしに寄せられる。Fedはインフレの抑制を狙って2015年以来計9回にわたって政策金利を引き上げた。そして2019年現在、インフレ率は未だに2%に届かずにいる。Fedに搭載されている「インフレ加速メカニズム」のどこかにおかしなところがあるに違いない。
Scott Sumner ”Shaming” The Money Illusion, January 11, 2019
私はTwitterを利用していないが,誰々は政治的に正しくないと告発するツイートについて議論するニュースを時折目にすることがある。こうしたツイートについてどのように考えればいいだろうか。原則的には,告発は攻撃的なコメントや振る舞いを抑えるという大事な公的機能がある。しかし,政治的に正しくないスピーチを告発することは効果的ではないように思える。どうしてか。
真正面から解釈すれば,告発ツイートは様々なレイシスト(民族差別的)あるいはミソジニスト(女性差別的)的なコメントに対する罰だ。これは真実かもしれないが,現実にあまりうまく当てはまるようには見えない。実際のレイシストないし性差別主義者は,彼らを罰しようとする告発ツイートによって打撃を受けていない。対照的に,一般的に打撃を受けるのはレイシストや性差別主義者ではない人たちだ。告発はドナルド・トランプやスティーブ・バノンとっては痛くも痒くもない。実際,バノンは自身の熱狂的支持者たちの前で,「レイシスト」のラベルを勲章として着けるよう主張している。その一方で,こうした類の〔告発ツイートによる〕攻撃は,凝り固まった考え方をしていないラリー・サマーズのような人たちに対してかえって悪影響を与える。レイシストないしミソジニスト的な言説を意図的に行う人々は,まさに表立った告発が彼らにとって痛くもないからこそそうしたことを行うのだ。 [Read more…]
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