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ジョセフ・ヒース

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トロント大学哲学教授。哲学部および公共政策学部で教鞭をとる。批判理論 (critical social theory) を軸に商道徳(あるいは商業倫理、企業倫理)や合理的選択など関心領域は多岐にわたる。
マギル大でチャールズ・テイラーに、ノースウェスタン大でユルゲン・ハーバーマスの下で学ぶ。
著作は『資本主義が嫌いな人のための経済学』、『ルールに従う』、『反逆の神話』(アンドルー・ポターとの共著)、『啓蒙思想2.0』が邦訳されている。
マギル大学よりBA(哲学)、ノースウェスタン大学よりPh. D.(哲学)取得。

ジョセフ・ヒース「ユルゲン・ハーバーマス追悼:ハーバーマスが格闘した2つの悪夢」(2026年3月24日)

自分がナチスドイツに生まれたと想像してみよう。〔…〕この状況で、自分がこの戦争において間違った側についていることに気づけるだろうか? どんな知的資源があれば、それに気づくことができるだろう? さらに、全体主義体制がそうした知的資源へのアクセスを妨げようとしたとき、どうすればそれを止められるだろう?

ジョセフ・ヒース「文明の2つの極:アメリカと中国は人類の未来を示しているのか」(2026年3月6日)

人類の進歩にとって必要なのは、人間本性に含まれる向社会的衝動と反社会的衝動の安定的な妥協ではなく、むしろ両者の間の持続的かつダイナミックな緊張関係だ〔…〕私たちが目指すべきは、人間本性のどちらかの側面が行き過ぎてしまわないようにするためのシステムだ。

ジョセフ・ヒース「『力による支配』というナイーブな考え:武力だけでは社会秩序を維持できない理由」(2014年9月15日)

「ソフト・パワー」モデルを特徴づけているのは、まず何よりも、人間の動機づけの複雑さを認めようとする姿勢だ。そこには、武力の行使は人間社会における権力(power)の最も見えやすい側面ではあるかもしれないが、最も重要なものであるとは限らない、という認識も含まれている。

ジョセフ・ヒース「なぜ哲学者は未だにロールズについて語り続けているのか?」(2026年2月11日)

この気取ったところがない、多くの面でナイーブなアメリカの哲学者が、いったいどのようにして、コロッサス〔巨人〕のごとく世界を支配するに至ったのだろうか? 本エントリでは、このわけを説明していきたいと思う。