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ジョセフ・ヒース

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カナダの哲学者。トロント大学哲学部教授(公共政策・ガバナンス大学院でも教える)。専門は政治哲学、経済学の哲学、ビジネス倫理、合理的選択理論、批判理論など。フランクフルト学派の批判理論の系譜に連なる立場から、市場経済や民主主義、公共行政の規範的基礎を論じる。カウンターカルチャー型の反体制思想や、直感に頼った政治への批判でも知られる。
著書には『資本主義が嫌いな人のための経済学』『ルールに従う』『啓蒙思想2.0――政治・経済・生活を正気に戻すために』『資本主義にとって倫理とは何か』のほか、アンドルー・ポターとの共著『反逆の神話』などがある。
マギル大学でBA(哲学)、ノースウェスタン大学でMA・Ph.D.(哲学)取得。1995年よりトロント大学で教鞭をとり(2001〜03年はモントリオール大学)、同大学の倫理センター所長も務めた。2012年にトルドー財団フェロー、2013年にカナダ王立協会フェローに選出。

ジョセフ・ヒース「バカげた考えから抜け出すこと:私の思想遍歴」(2026年7月25日)

社会に対する激しい道徳的非難を行いながら、なぜ社会が現にこのようなあり方をしているのかについて何一つ理解していなかった。〔…〕こうした行動の根っこにあったのは道徳的な優越感だが、それは振り返ってみればなんの根拠もないものだった。

ジョセフ・ヒース「なぜ社会学者は批判理論家を自任するのか?」(2026年7月4日)

多くの社会学者が、社会を研究する(社会の仕組みを理解する)ことそれ自体に、変容的な含意があると考えるようになった。自分たちは社会学に政治を持ち込んでいるのではない、社会を研究することはそれ自体で政治的なのだ、と考えだしたのである。

ジョセフ・ヒース「方法論的個人主義(Stanford Encyclopedia of Philosophy)」

集団の利益を同定するところから、個人にその集団利益を帰属させるところへと、あまりにも安易に「降りて」しまう〔…〕誤謬を避ける1つのやり方が、社会科学者に対して、常に参加者の視点からインタラクションを検討し、個々人の意思決定を支配している選好構造がどのようなものなのかに目を向けるよう求めることだったのだ。

ジョセフ・ヒース「ハラリ vs ヘンリック:人間の進化について科学が実際に語っていること」(2026年6月13日)

私は、ハラリの本だけにいらだっているわけではない。ネット上で見かけるハラリへの批判が揚げ足取りに終始しており、彼の議論におけるもっと目立った誤りを指摘できていないことにも、同じくらいいらだっている。