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マーク・コヤマ

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ジョージ・メイソン大学准教授。ヨーロッパ中世の経済史を主に研究分野としている。2019年にケンブリッジ大学出版よりノエル・ジョンソンとの共著『迫害と寛容:宗教的自由への長い道のり(Persecution and Toleration: The Long Road to Religious Freedom)』を、2022年にジャレット・ルービンとの共著『世界はどのようして豊かになったのか(How the World Became Rich)』を刊行している。オックスフォード大学よりPh. D. (経済学)を取得。

ノエル・ジョンソン&マーク・コヤマ「近代国家と経済成長にはどんな関係があるのか:国家行使能力(State Capacity)に関する経済史研究のサーヴェイ」(2017年4月1日)

近年の政治経済学と開発経済学における研究は揃って、経済成長を実現させた国とさせられなかった国を分かつ要因を説明する上で、「国家行使能力」(state capacity)の重要性を強調している。

マーク・コヤマ「近代国家建設のグローバル・ヒストリー:チャールズ・メイヤー『リヴァイアサン2.0:近代国家の創造』についての考察」(2016年8月7日)

本書は、歴史の専門家と地域の専門家が慣れ親しんでいる史料を繋ぎあわせ、〔1850年から1950年という〕この重要な100年間における国家の歴史について、一貫性のある考察を展開している。

マーク・コヤマ「歴史において起こらなかった出来事と、実際に起こった出来事を比較すること:E.H.カーらの歴史観は正しいのだろうか?」(2017年8月11日)

歴史家は、大抵の場合で、反実仮想(仮定の事実)の考察に懐疑的であるようだ。E.H.カーは「歴史家は、起こらなかった事実について推測を行ってはならない」と論じている(Carr, 1961, 127)。マイケル・オークショットは、反実仮想の推論を「史実の世界に科学を醜悪に埋め込む」ようなものだと表現した(Ferguson, 1999より引用)。