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ステファニー・ケルトン

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Stephanie Kelton ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校経済学教授。MMT(現代貨幣理論)の提唱者の一人。バーニー・サンダース上院議員が設立したシンクタンクであるサンダース研究所の顧問を務めている。
『財政赤字の神話:MMTと国民のための経済の誕生』が邦訳されている。

ステファニー・ケルトン「どこから話し始めたらいいだろうかーー調光スイッチのように露呈する利上げの効果」(2023年3月12日)

…私が言っているのは、利上げはすぐにはシステムに波及しないし、また均等に波及しないということだ。電気のスイッチを入れればゴキブリが一斉に暗闇に逃げ込むのとは違う。

ステファニー・ケルトン「中央銀行は利上げによって、インフレを低下させられるのだろうか? それとも高進させてしまうのだろうか?」(2023年2月20日)

FOMCは、X%ポイント単位の利上げ操作によって、インフレ率を望み通りの率を決められるような金利ダイヤルを保持していない。金利の変動は、予期可能なプロセスと、予期できないプロセスの両方で、〔経済〕システムに波及効果をもたらす可能性がある。

ステファニー・ケルトン「ミンスキーについて少し考えてみよう」(2022年10月11日)

…ミンスキーにとっては(ケインズにとっても同様だが)、資本主義経済は本質的に不安定なものである。比較的平穏な時期が続くかもしれないが、たびたび何かが壊れる(something breaks)事態が発生する。

ステファニー・ケルトン「リズ・トラス首相は正統派の財政政策から脱却できるのか?」(2022年9月22日)

今朝は、イギリス政府による経済計画についての文献を読んでいる。すでに多くの評者が、いわゆる「トラスノミクス」(Trussnomics)、つまりリズ・トラス新首相とクワジ・クワーテング財務相が提示した経済計画を「正統派経済学に対する攻撃」であり、公的債務に対する「より気楽な態度」への「急激な転換」を示している、と評している。