ジョセフ・ヒース「ハラリ vs ヘンリック:人間の進化について科学が実際に語っていること」(2026年6月13日)

私は、ハラリの本だけにいらだっているわけではない。ネット上で見かけるハラリへの批判が揚げ足取りに終始しており、彼の議論におけるもっと目立った誤りを指摘できていないことにも、同じくらいいらだっている。

ジョセフ・ヒース「アメリカは政治制度のバグに真剣に向き合う必要がある:トランプを追い出すだけでは問題が解決しない理由」(2026年4月1日)

私は何十年もの間、アメリカ人が合衆国憲法について、建国者たちの知恵について、「抑制と均衡」というシステムの天才性について語るのを聞かされてきた。だが蓋を開けてみれば、合衆国憲法は行政府をほとんど制約できないということが明らかとなった。

ジョセフ・ヒース「民営化は悪、国有化は善?:左翼ポピュリストの経済政策は同じ轍を二度踏もうとしている」(2026年5月7日)

政府が民間セクターよりも良い仕事を行える分野(医療保険、インフラ、年金、教育など)に集中すれば、公共セクターへの支持は強まっていく傾向にある。こうした分野において、政府は単に財の生産に補助金を出しているだけでなく、民間セクターには生み出せない付加価値を生み出しているからだ。

ジョセフ・ヒース「アメを与えるな、ムチを打て!:『資本主義が嫌いな人のための経済学』未収録原稿より」

保守派の見解には1つ、深刻な問題点がある。罰は、多くの人が思っているほど効果的でないのだ。実際に刑罰の行使に携わる人々が、リベラルな立場に傾きがちなのはこのためである。

ジョセフ・ヒース「ユルゲン・ハーバーマス追悼:ハーバーマスが格闘した2つの悪夢」(2026年3月24日)

自分がナチスドイツに生まれたと想像してみよう。〔…〕この状況で、自分がこの戦争において間違った側についていることに気づけるだろうか? どんな知的資源があれば、それに気づくことができるだろう? さらに、全体主義体制がそうした知的資源へのアクセスを妨げようとしたとき、どうすればそれを止められるだろう?