経済学101は主に皆様の寄付によって賄われています。温かい支援をお待ちしています

ジョセフ・ヒース「『反逆の神話』刊行15周年インタビュー」(2019年5月9日)

[Joseph Health, “The Rebel Sell at 15,” In Due Course, May 9, 2019]

アンドリューとぼくの共著で出した『反逆の神話』でおもしろいのは,スペインでベストセラーになったことだ.この前,刊行15周年で Manuel Mañero にインタビューを受けた:”15 años después, la contracultura gira a la derecha.” 省略なし全文の英語版をこちらに掲載しよう(質問には著者両名が答えた.)
[Read more…]

サイモン・レン=ルイス「労働党の財政ルールについてビル・ミッチェルが広めている幻想」(2019年6月14日)

[Simon Wren-Lewis, “Bill Mitchell’s fantasy about Labour’s fiscal rule,” Mainly Macro, June 14, 2019]

MMT論者の一部が労働党の財政信認ルール (FCR) に行っている突拍子もない攻撃について,前回の記事でとりあげた.あの記事は経済学者でない人たちに向けた文章だったので,ビル・ミッチェルが財政ルールについて広めている幻想に紙幅を無駄に割いたり読者を退屈させたりしたくはなかった.ただ,そういう幻想の1つが Twitter のレスで何度も送られてくるので,ここでまとめておきたい.

[Read more…]

サイモン・レン=ルイス「労働党の財政政策ルールはネオリベラルか?」(2019年6月11日)


[Simon Wren-Lewis, “Is Labour’s fiscal policy rule neoliberal?” Mainly Macro, June 11, 2019]

労働党の財政信認ルール (Fiscal Credibility Rule; FCR) に対して「ネオリベラルだ」という批判が出ている.批判しているのは左派の一部,とくに現代金融理論 (MMT) という運動の支持者たちだ.MMT という名称を聞いてもなんのことかいまひとつわかりにくいけれど,主流とはちがう左翼のマクロ経済学の学派だ.MMT の主導者のひとりであるビル・ミッチェルはブログで財政信認ルールに対してはげしい批判を展開している.ジョナサン・ポーツと私の共同研究が財政信認ルールを支える知的な基盤を提供する助けをしたいきさつがあるので,ここで「財政信認ルールはネオリベラル」批判を馬鹿げていると思う理由を説明したい.

[Read more…]

ニック・ロウ「会計の恒等式と無自覚に現状維持を想定してしまうクセ」(2019年5月14日)

[Nick Rowe, “Accounting Identities and the Implicit Theory of Inertia,” Worthwhile Canadian Initiative, May 14, 2019]

動物は肉食動物と非肉食動物にわけられる:つまり,「動物=肉食+非肉食」だ.だから,羊たちの島にオオカミを何頭か放り込むと,その島にすむ動物の数は増えるよ.

[Read more…]

スコット・サムナー「10%インフレ目標を日本が達成するのに必須なことは?」(2019年6月2日)

[Scott Sumner, “What would Japan have to do to achieve a 10% inflation target?,” The Money Illusion, June 2, 2019]

まさか日本が 10%インフレ目標を採用するとは思わないし,採用した方がいいとも思わない.ただ,かりに 10%目標を採用した場合を思考実験として考えてみると,なかなかつかみがたい考えをはっきりさせる役に立つ.
[Read more…]

アレックス・タバロック「アメリカの都市は住めたものじゃない.お金持ちのリベラルのせいだ」(2019年5月23日)

[Alex Tabarrok, “America’s Cities Are Unlivable. Blame Wealthy Liberals,” Marginal Revolution, May 23, 2019]

ファラド・マンジューが『ニューヨークタイムズ』に書いた記事で議論を提起している:
[Read more…]

アレックス・タバロック「ソ連捕鯨:20世紀屈指の環境犯罪」(2019年5月22日)

[Alex Tabarrok, “One of the Greatest Environmental Crimes of the 20th Century,” Marginal Revolution, May 22, 2019]

これほど急激に乱獲がなされた例は歴史上にも数えるほどしかない――しかも,全てがほぼ秘密裏になされていた.ソビエト連邦は,1946年の国際捕鯨取締条約の加盟国だった.この条約では,各国が1年当たりに捕鯨できる数量が割り当てられていた.商業捕鯨が1986年に禁止されるまでに,ソ連は南半球でザトウクジラを累計2,710頭を捕獲したと報告していた.実際には,ソ連の船団はその18倍近くのクジラを捕らえていたうえに,ザトウクジラ以外のクジラも数千頭捕獲していた.これは,周到かつ大胆不敵な欺瞞だった:ソ連船団の船長たちは船を偽装し,科学データを改竄し,国際的な監視・取り締まり当局を数十年にもわたって欺いていた.海洋生物学者 Yulia Ivashchenko, Phillip Clapham, Robert Brownell による推計によれば,「20世紀でも最大級の環境犯罪と目される」という.

[Read more…]

ノア・スミス「現代金融理論 (MMT) を詳しく検討してみると」(2019年3月31日)

[Noah Smsith, “Examining an MMT model in detail,” Noahpinion, March 31, 2019]

現代金融理論〔または現代貨幣理論〕こと MMT ってなんだろう? アレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員はこの異端の経済学理論にお熱になっているし,グリーン・ニューディール論議にも MMT は参入してきた.MMT に触発されてたくさんの論考や批判が登場している.MMT はどんなことを言っているんだろう? MMT がよい理論かダメな理論かみわけるにはどうすればいいんだろう?
[Read more…]

サイモン・レン=ルイス「人々の量的緩和,コービンの量的緩和」(2015年8月16日)

[Simon Wren-Lewis, “People’s QE and Corbyn’s QE,” Mainly Macro, August 16, 2015]

政治家たちは,いかにも魅力的に聞こえる言葉を我田引水して巧みに利用することがある.しかも,言葉の意味を歪めながら利用してしまう.実際には最低賃金の部分的ながら大幅に引き上げることを,オズボーンは「生活賃金」と称した.これは実にあくどい命名だった.実際の生活賃金では税額控除も計算に入れているのに,オズボーンは同時にそちらを引き下げようとしていたのだ.
[Read more…]

ダイアン・コイル「緊縮再考の火種になるかもしれない一冊」(2019年3月3日)

[Diane Coyle, “Austerity revisited,” The Enlightened Economist, March 3, 2019]

このところ読んでいる本は,『緊縮:機能するときとしないとき』だ.著者は,Alberto Alesina, Carlo Favero & Francesco Giavazzi.きっと,ある種の人たちにはウケがよくない本だ.
[Read more…]