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Woke
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“wake”(目が覚める)の過去形”woke”に語源を持ち、近年(2010年半ば以降の)アメリカにおける(一部)左派・リベラルによる人種差別や性差別への反対や、性的マイノリティの保護といった「ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)」や「社会正義」に「目覚めた」「敏感」な思想や活動、あるいは当事者そのものを指す言葉。
「キャンセル・カルチャー」「アイデンティティ・ポリティクス」といった手法を多用することから、保守派や中道左派・右派から批判の対象となることもある。
2019年にはオバマ元大統領が「こんなやり方で世の中を変えることなどできない」と懸念を表明している。
ジョセフ・ヒース「反自由主義的リベラリズム」(2024年7月30日)
YIPたちはこの緊張関係を処理するために、伝統的なリベラルの教義に潜む曖昧さや抜け穴を利用して、自らの奉じる価値と戦術との間にある矛盾を中和している。結果、私が「反自由主義的リベラリズム(illiberal liberalism)」と呼ぶ政治スタンスが生まれる。
アンドルー・ポター「X世代はなぜこうまで反動保守的なのだろう?」(2024年7月17日)
我々X世代が、MTV世代から古き良き共和党(GOP)世代になった真相は、身売りしたのではなく、ノスタルジアの容赦のない力だ。
タイラー・コーエン「トランプ有利への潮目はなぜ起こったの?」(2024年7月17日)
どうみてもトランプ有利に潮目は変わってる。バイデンのヘマと、トランプの暗殺未遂で加速して、公となった。でもその前から進んでいたんだ。
ジョセフ・ヒース「哲学者がキャンセルカルチャーを懸念すべき理由」(2024年1月25日)
本エントリでは、現在哲学の分野で広く実践されていると同時に、公共の場での議論の構造的変化によって脅かされている学問的実践の一部に注意を向けたい。
ノア・スミス「パレスチナ抗議運動は若者世代を代表していない」(2024年5月10日)
パレスチナ抗議運動が Z世代に活動家の情熱の火をともしていないのがあらわになっている.それどころか,たいていの若者は,これがまるごと終わってくれるのをただ静かに待っている.
ノア・スミス「ウォーク資本は競争の弱いところで栄える」(2024年4月22日)
過去10年というもの,アメリカの多くの大企業は純粋な収益に傾注することから離れて,社会的・政治的な活動に力を入れるようになった――たいていは,進歩派〔左派的〕な方向での活動だ.この減少は,しだいに「ウォーク資本」(woke capital) として知られるようになった〔woke は,差別や不公正に敏感な態度を示す傾向を意味する〕.Fan (2019) は,この傾向をこんな具合にまとめている