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タイラー・コーエン 「中国の飛行機がよく遅延するのはなぜ?」(2013年8月12日)

●Tyler Cowen, “The airline culture that is China”(Marginal Revolution, August 12, 2013)


以下の写真(撮影日不明)は厦門(アモイ)航空の2名のキャビンアテンダント(CA)が「正点」様1を祀った棚の前でひざまずいて拝んでいる様子を写したものだ。

全文はこちら。中国では飛行機の遅延が多いようだが、その理由の一部は以下のような事情に求められるとのことだ。

最新の統計によると、今年(2013年)の上半期に中国の空の便で発生した遅延の原因の(高く見積もって)40%は空の交通渋滞に求められるとのことだ。さらには、飛行機が予定の時刻通りに離陸できるかどうかはその飛行機の乗組員の中に航空管制官との知り合いがいるかどうかにかかっている面もあるという。

王海(Wang Hai)機長が語るところによると、飛行機の乗組員の中に誰か一人でも航空管制官の知り合いがいると、予定の時刻通りに離陸できるように他の便よりも優先して離陸許可を出してもらえるという。

「横入り」も遅延に一役買っている。そう語る航空管制官もいる。

「国際線であったり国内線でも重要なお客(政府の役人や財界の大物、航空会社の重役など)を乗せている便であったりは離陸するまでに長々と待機する必要はないんです」。中国南部の広州にある空港で働く管制官の一人はそう語る。

エコノミスト誌でも関連する話題が取り上げられている。その一部を引用しておこう。

まず第一に挙げるべき(そして一番古い)問題は、領空の大半(おそらくは70~80%)が中国空軍によってコントロールされているという点である。とりわけ都市部の上空やその近辺がそうであり、民間の飛行機が離着陸したり悪天候の中をどうにかやり過ごしたりするために使えるルート(航路)がごくごく限られてしまっているのである。

この機会に中国の航空業をテーマにしたジェームズ・ファローズ(James Fallows)の本を再度お薦めしておくとしよう。

この話題に目を向けるきっかけをくれたD.に感謝する。

  1. 訳注;「正点」というのは定時(定刻)という意味。飛行機の発着がダイヤ(時刻表)通りにいきますように(遅延がありませんように)、とお祈りしているわけである。 []

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