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サイモン・レン=ルイス「生産性と金融政策」

[Simon Wren-Lewis, “Productivity and monetary policy,” Mainly Macro, September 21, 2017]

イングランド銀行がまもなく金利を引き上げるという警告を発している.Chris Giles が指摘するように,これは前にもあったことだし,その前にもあった.だけど,だからといってこの話を無視すべきだという話にはならない.いつかは金利が引き上げられるからだ [1].たしかに彼ら(金融政策委員会)は真剣そうに聞こえる.だが,目下の成長率がこうも低い現状で,どうして金利引き上げが俎上に載せられたりするんだろう? Mark Carney の最新スピーチに1つ手がかりがある(強調は引用者によるもの).
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アレックス・タバロック「グーグル都市」

[Alex Tabarrok, “Google City!,” Marginal Revolution, September 21, 2017]

Amazonは新しい本社を建てる都市を探してるそうだ.ちっちゃいねぇ.グーグルは都市をつくろうとしてる.『フィナンシャル・タイムズ』の記事から:
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タイラー・コーエン「今日の小ネタ:日本のオピオイド消費量」

[Tyler Cowen, “Japan (America) fact of the day,” Marginal Revolution, September 20, 2017]

(…)そこで,日本ではオピオイドの一日当たり標準消費量がどれくらいなのか考えてみよう.次に,それを2倍する.さらに2倍.またまた2倍する.そしてまた2倍.とどめに5回目の2倍.これだけやると,日本の消費量は世界2位になる.アメリカはその上の1位だ.

Vox の German Lopez 執筆記事から.

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サイモン・レン=ルイス「学部生向けの経済学教育も21世紀に」

[Simon Wren-Lewis, “Undergraduate economics teaching moves into 21st century,” Mainly Macro, September 19, 2017]

CORE経済学カリキュラムのねらいは,数十年むかしの経済学じゃなくて今日の経済学を反映させた経済学入門を提供することだ.正当にも,ジョン・カシディに賞賛されている.すぐれたカリキュラムだとも思う.たんに初年度の学部生向けとしてすばらしいだけじゃなくて,経済学に関心をもった一般人向けとしてもすぐれている.どんなものかちょっと味見をしてみたい人は,このプロジェクトの主導者2人が書いた短い解説を一読してみるといい.
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タイラー・コーエン「ピアレビュー制度はみんなが思ってるより新しい」

[Tyler Cowen, “Peer review is younger than you think,” Marginal Revolution, September 17, 2017]

ベン・シュミットのブログによると,「ピアレビュー」という言葉が一般的になったのは1970年代になってのことにすぎない〔※グラフはグーグル ngram viewer の検索結果〕:

実際に学術誌での慣習がどうなっていったのか詳細を知りたいところだけど,ぼく個人の感覚だと,ごく最近になって外部査読者のチームによる査読が一般的になるまでは編集部による査読が基本だったと思う.たとえば,1956年に American Historical Review は投稿論文のコピーを1部しか求めていなかったし,1970年ごろまでずっとそれは変わっていなかったようだ.おそらく,編集の方で写真複写をつくってたんだと思う.どうやらシュミットの考えでは,政府による資金提供の慣行によって,大学専門職が複数査読者によるレポートを含むもっと正式なピアレビューへと背中を押されていったということらしい.

少なくとも,ピアレビューが論文掲載の値打ちがあるかどうかを決定している以上,さらに調べてみる必要があるね(すごく高齢の人たちに聞いてみるのはどうだろう?).率直に言うと,そういう調べ物は編集部による査読での方が掲載される見込みがあるんじゃないかと思う.

こちらは,まさか Twitter をやってるとは知らなかった Judy Chevalier〔イェール大学教授,金融・産業組織論〕のツイート

39ページの論文についたコメントに28ページの「査読者と編集部の疑義への返答」をやっと書き上げたところ.

それなら Judy にもう一本論文書いてもらう方がぼくはありがたいけどね.

ところで,科学論文はだんだん読みにくくなっているとの話だ.

タイラー・コーエン「というかセメントって輸出されてたのか」

[Tyler Cowen, “I find it remarkable that cement is exported at all,” Marginal Revolution, September 16, 2017]

下記は,2016年にドル換算でみたセメント輸出額上位15カ国だ:
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タイラー・コーエン「賃金大停滞のおわり?」

[Tyler Cowen, “Is the great wage stagnation over?” Marginal Revolution, September 15, 2017]

もしかするとそうかも.ただ,せめてもうしばしいい年が続いてくれるならありがたい.ノイズや遅れてきたキャッチアップ成長の部分もありそうだ.とはいえ,これまでの傾向から変化が起きているようだ:
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サイモン・レン=ルイス「フォックスニュースは投票行動を左右する:経済学からの知見」

[Simon Wren-Lewis, “Economists show how Fox news changes votes,” Mainly Macro, September 14, 2017]

前にも述べたように,経済学者がだんだんメディア研究に参入してきている(なにしろ天然の帝国主義者なものでね).そこから,古くからの批判的な論争に関する実証的な証拠がもたらされつつある.一部のメディア報道に偏向があるのは,たんに視聴者・読者が党派的だからだろうか,それとも,そうしたメディア報道は政治的な見解を変える因果関係に一役買っているのだろうか? また,視聴者/読者はメディア報道の偏向を割り引いて受け止めているのだろうか,それとも,彼らの投票行動に影響を及ぼしているのだろうか?
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アレックス・タバロック「貴重な体液を輸入するカナダ」

[Alex Tabarrok, “Canada Imports Precious Bodily Fluids,” Marginal Revolution, September 14, 2017]

2004年に,カナダでは精子を提供した人に対価を支払うのが禁止され,ぼくが2003年に予想していたとおりにものすごい不足につながった(ぼくのポスト「カナダの一大精子不足」(英文)を参照).カナダ人のピーター・ジャロウスキーが最新事情の記事を書いている(なんとも妙なことに掲載誌は USA Today だ):
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アレックス・タバロック「理系科目の男女差はみんなが思ってるようなのじゃないよ」

[Alex Tabarrok, “The Gender Gap in STEM is NOT What You Think,” Marginal Revolution, September 12, 2017]

NBER の新しい論文 (pdf) で David Card と Abigail Payne が STEM〔科学・技術・工学・数学〕の男女差についておどろきの新しい説明を提示している.通説だと,そうした男女差は女性に関わることであり,いろんな力がはたらいて――〔全般的な〕差別,性差別,適性,選択…お好みの要因をどうぞ――女性が STEM 分野で勉強しにくくなっているのだと考える.Card と Payne が言うには,男女差のかなりの部分は男性たちと彼らの問題に関わるものだ.少なくとも,彼らが出している研究結果をぼくはそう解釈してるけど,どうも著者たちはじぶんたちが出した研究結果がどう通説と衝突するのかはっきり言っていないように思える.(ぼくが論文を誤読しちゃってるから? どうかな.)
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