ぼくらは連銀の政策を変えられる.ここでいう「ぼくら」には,連銀についてあれこれ語ってるいろんな集団がぜんぶ含まれる.
もちろん,アメリカ人の 99% は連銀の政策なんかに注目しない.残る 1% は,ぼくみたいな評論家や学者だったり,キミみたいなブログ読者だったり,大手銀行家だったり,一部の政治家だったり,投資家だったりする.
政策をもっと効果的にするには,「135」って数字にずっと言及し続ける必要がある.何度でも,繰り返すこと.もしも平均インフレ率目標を成功させようというなら,個人消費支出水準は,2030年1月に 135 近辺になっていないといけない〔日本語版〕.
連銀は,裁量の幅を広くとれるように,そして,失敗しても言い訳が立つように,これを漠然としたままにさせたがっている.でも,どうなればこの政策が成功なのかは,ごく明快だ.個人消費支出水準は2030年に 135 近辺になっていないといけない.これが,成否をわける規準だ.
金融政策をめぐるどんな議論も,必ず 135 に言及するべきだ.「自分たちが約束した 135 の物価水準を達成するべく,連銀はいまどんなことをやってる?」 連銀は,自分がそんな約束をしたなんて思っていないかもしれない.でも,これから10年間の平均インフレ率を 2% 以上にするって約束じゃないんだとしたら,いったい平均インフレ率目標ってどんな意味がある? 個人消費支出水準が 130 では失敗だろう.140でも失敗だろう.135近辺でなくてはいけない.
というわけで,連銀に約束を守らせよう.ずっと彼らに圧力をかけ続けるべし!
135
135
135
135
135 . . .
(シュトラウス的な裏読み:つまりぼくは平均インフレ率目標を物価水準目標に転換してやろうとしてるわけだよ)