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タイラー・コーエン「幸福と政府の質」(2020年4月8日)

[Tyler Cowen, “Happiness and the quality of government,” Marginal Revolution, April 8, 2020]

John F. Helliwell, Haifang Huang, and Shun Wang の論文から抜粋:

本章では,幸福データを利用して政府の質を評価する.ここで用いる幸福データは Gallup World Poll から利用したもので,2005年から 2017年または2018年までの期間が含まれている.本研究では150ヶ国以上のパネルと 1,500件を超える国レベルの観察を分析した.この分析からは,政府が提供する質は国民の幸福と有意に相関している一方で,民主主義の質とは相関していないことが示されている.また,本研究では政府の質を示す他の各種指標も分析した.政府への信頼 (confidence) は幸福と相関しているが,民主主義の形態や政府支出は相関していないように見える.さらに,本稿では,政府の質と幸福が関連している3つのチャンネルを議論する(平和と紛争,信頼,格差・不平等など).最後に,本稿では市民の幸福を増大させるために政府の政策をどう形成できるかについてこれまでにわかったことを要約する.

論文を通読してみた感触では,ここで主に興味を引く結果は,サービス提供の質(有効性,法の支配,規制の質,汚職の欠如)が幸福と相関している一方で民主主義の種類は相関していないというやつだと思った.後者では,民主主義の変数は発言権・説明責任・安定性・暴力からの自由に関連した指標となっている.

もちろん,パンデミックの真っ最中にこうしたテストを再実施してみたらとても面白いだろう.


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