アレックス・タバロック「アメリカ人は多様性を強みだとみている」

[Alex Tabarrok “Americans Believe Diversity is Our Strength,” Marginal Revolution, October 7, 2016]

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ピュー研究所の調査によると,ヨーロッパ人に比べてアメリカ人は多様性をずっといいものだと考えている.多様なほどアメリカはよくない場所になると信じるアメリカ人は,わずかに7パーセントしかいない.これに次ぐのはスペインだが,アメリカの実に3倍以上もの人々が「多様になるとスペインはよくない場所になる」と信じている.

リベラルは保守に比べて多様性をよいことだとみているが,アメリカの保守派の多く (47%) は,多様なほどアメリカはもっとよくなると考えている.つまり,ヨーロッパのリベラルの大半よりアメリカの保守の方が多様性をよいことだと考え手いることになる.

多様性を楽観的に考えるのは,アメリカのとくに賞賛すべき特質だ.

多様性は信頼を損ないうるし,不信と強力な中央政府が結びついた社会は内戦と権威主義とを揺れ動く恐れがある.だが,限定された政府のもとでは,少しばかりの不信は手に負えるし,そればかりか利点でもある.たとえば,かりにアメリカがもっと同質であったなら,言論や信仰の自由をとっくの昔に放棄していただろう.その理由は,ほかでもなく,どういうことならみんなが自分の言いたいことを言っていいかどうか合意できない点にある.

多謝: Cardiff Garcia.

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