Andrew Alexander が疑問を書いてる:
どうして会議ってあんなダメなんだろう? 会議について言われる批判は,だいたい決まっている(e.g. 目的があやふや,時間の浪費,リーダー格によるプレゼンや司会進行のおそまつな技術).そういう批判の大半は,おおよそ正確だ.会議がロクでもない理由がそこまでおなじみのものになっていて,しかもダメである理由も正確にわかってるんだったら,どうして会議がいまだにダメなんだろう?
まず,これは言っておこう.あらゆる会議がダメだとは思ってないよ.ひとつには,ダメな会議ほど記憶に残りやすいって事情がある.自分にとってはおもしろかった会議だってたくさんある.とくに,a) 自分が物事を決めることになったときや,b) 会議にそろってる他の面子のなかに,自分より賢かったり経験豊富だったり知識に長けてたりした場合は,そうだった.まとめると,そういう場合も多い.ただ,ダメな事例といい事例の割合がどうなってるかの判断は,みんなにまかせる.
ただ,ダメな会議について,これは言っておこう.
1. なにかのアイディアがどんなものかみんなに教えることを会議の目的にしてる場合が多い.これは,部屋に集まってる多くの面子にとってたいくつだ.とくに,このブログにコメントをよくつけてるようなタイプにとってはたいくつだね.「みんなに考えを共有しておく必要があるんです.」 あ,はい,そうですか.
2. 力を誇示するのが会議の目的になってる場合もよくある.誰かの権力を誇示したりなにかのアイディアへの支持を示したりしようってわけだ.それは必要なのかもしれないし,そうでもないのかもしれない.ともあれ,やっぱりたいくつだ.
3. みんなが意思決定に関わってるように感じられるように会議をひらく場合も多い.これはほんとにたいくつきわまる場合がある.
4. ときに会議が論争に発展することもある.論争を意図的にしくんでる場合もあれば,そうでもない場合もある.たいていの論争は,実際にはかなりつまらない.そのおかげで,この手の会議もたいくつだ.
5. 多くの会議は,自然にしめくくられない.強い統率力が足りてないせいだ.参加してる面々がずっとコメントを加え続けて,誰かが毅然とそいつらを黙らせて終わらることがない.会議をうまくきりあげられないのは,公共財の問題のせいかもしれない.とくに,この要因が #3 と絡み合ってる場合はそうだ.会議は,時間という稀少な資源に価格をつけてないんだ.
6. 多くの会議は,その場の「中位の投票者」か「最大公分母」に訴求する.これもまた,会議をいっそうロクでもなくする要因だ.この要因はいま挙げてきた他のあらゆる要因と絡み合う点に注意.
7. 平均でみると,会議は機会費用が低いタイプに魅力がある.そのせいで,その場の中位の投票者や最小公分母の質がさらに低下して,さらに要因どうしがからみあった効果が生じる.
会議がつまらない理由をいくつか挙げてきた.ただ,ぜんぶを網羅したわけじゃないよ.