●Tyler Cowen, “Markets in everything”(Marginal Revolution, July 1, 2011)
とあるアーティストが世界中の工場から「意図的な失敗作」を取り寄せているらしい。
「欠陥品をあえて作ってくれないか」。アーティストのジェレミー・ハッチソン(Jeremy Hutchison)が世界各地の工場に向けてそのような注文を出したという。
ハッチソンによる説明は次の通り。「世界各地の工場に製品を作ってくれと注文したんです。ただし、どこかに欠陥を抱えた製品を作ってくれと頼んだんです。どこかに欠陥があるためにまったく使い物にならない製品を作ってくれとお願いしたんです。具体的にどんな欠陥かという点については私が決めるのではなく工場で実際に製品を作っている労働者に決めてもらいたいと思っています。現場の労働者がどんな判断を下そうとも(どんな欠陥品が送られてこようとも)返品せずにきちんと代金を支払うつもりです」。
ハッチソンが受け取った欠陥品の中には「歯の無い櫛」なんかも含まれているとのことだ [1] 訳注;ハッチソンが受け取った欠陥品(「アートとしての欠陥品」)の一覧についてはこちらのページを参照されたい。。