日本がいま直面している変化を人口学者たちはずっと前から予測していたものの,この国はいまになってようやくこの画期的な転換を正面からとらえるようになったらしい.
ますます増加していく空き家・空きビルの安全問題に,警官や消防士たちは本腰を入れて取り組みだしている.運輸当局は,道路やバス路線を検討して維持するに値するかどうかを論じ,正当化できないものは削減している.高齢化して続けるのが難しくなった中小企業の事業主や農家は,家業の後継者を見つけるのに苦心している.毎年,日本では学校が500校ずつ閉校されている.
「どんな分野においても――土地計画,都市計画,経済計画のどれにおきましても――行政のあらゆる部門ができることをしようとつとめています」と,国立社会保障・人口問題研究所の研究者・林玲子は語る.
どれくらいひどいことになりそうなんだろう?
いま,日本は,人口の3分の1(4000万人)が2060年までに消失するというジェットコースターに乗って走り出したところだ.30年後には,日本の人口の39パーセントが65歳以上になる.
もしアメリカがこれと同様の人口減少を経験した場合,カリフォルニアとニューヨークとテキサスの住人が一人残らず消え去るようなものだ.1億人以上がいなくなるのだ.
日本は,宮崎駿映画にでてくるような土地になるのかもしれない:
もっと大きな問題は,自然だ:村の人口はあまりにまばらになってしまって,野生の熊やイノシシやシカが住宅街をうろつく頻度がますます増加している.
Julie Makinen の記事はこちら(via Jake Seliger).逆に,ムンバイの過密ぶりに関する Shanu Athiparambath の記事はこちらにある.