[Noah Smith, “MMT and the meme-ification of macro“, Noahpinion, November 28, 2020 ]
MMT(訳注:現代金融理論)と関わり合うとやっかいなのは、この理論が実際に何を言ってるのかをはっきりさせるのが難しいからだ。それをやろうとすると、曖昧で大仰な論法をひたすら繰り返す似たようなMMT論文の果てしない山の中を彷徨うか、もしくは、公式見解がときとして互いに矛盾する(でも、あなたが軽蔑すべき愚か者であるという基本的事実に関する見解は常に一致しているように見える)怒りっぽいMMT教祖たちと問答する羽目になりがちだ。MMT論者がたまに実際に定量的モデルを書くと、その結果は…ちょっと問題だ(リンク先の和訳)。
だから、実際に「Macroeconomics」(マクロ経済学)というMMTの教科書がウィリアム・ミッチェル、ランダル・レイ、マーティン・ワッツによって出版されたことは僥倖だ。筆者はまだ読んでいないが、スコット・サムナー(マーケイトス・センターおよびベントレー大学所属)はこの教科書を精査中で、MMTやマクロ経済学の議論一般に光を当てるような論点もすでにいくつか浮かび上がってきている。
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