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タイラー・コーエン「フランスの財政政策はマンガ文化政策」(2021年7月30日)

[Tyler Cowen, “The manga culture that is French fiscal policy,” Marginal Revolution, July 30, 2021]

フランス政府がスマートフォン・アプリを立ち上げて,書籍・音楽あるいは展覧会や公演のチケットなどの文化的購入に使える300ユーロを18歳の人々全員に渡したところ,大半の若者はプルーストの長編小説を買って読みたいとも,プルーストの芝居を見に行きたいとも思わなかった.

かわりにフランスのティーンエイジャーたちがこぞって群がったのが,マンガだ.

「ほんとにいい取り組みだと思います」と Juliette Sega は言う.フランス南東部の小さな街に暮らす彼女は,これまでに40ユーロ(約39,000円)を使って,日本の漫画単行本とディストピア小説の『メイズ・ランナー』を購入している.「ずっと小説やマンガを買っては読んでいます.今回のお金は購入費の足しになってます.」

今月の時点で,5月の全国で導入されてからこれまでにフランス政府のアプリで購入されたものの 75パーセント以上を書籍が占めている――そして,その書籍のおおよそ3分の2がマンガだという.この数字は,同アプリを運営している Culture Pass によるものだ.

『ニューヨークタイムズ』の記事全文はこちら

タイラー・コーエン「どうしてメキシコの書店では本にシュリンクをかけたまま販売してるの?」(2021年7月25日)

[Tyler Cowen, “Why do they keep the books wrapped in Mexican bookstores?” Marginal Revolution, July 25, 2021] 

そう,透明なビニールで包装したままってこと.だから,店頭でページをめくれないし,中身がどんな感じか眺めるのもかなわない.いくつか仮説が思いつく:
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タイラー・コーエン「スウェーデンでは,ワクチン接種した人にお金をあげるんですって(実験で)」(2021年7月26日)

[Tyler Cowen, “Sweden will pay people to get vaccinated,” Marginal Revolution, July 26, 2021]

少額の現金インセンティブでワクチン接種が改善できるかどうかを検証するヨーロッパ最大規模のテストで,スウェーデンのボランティアたちは免疫化に1人当たり17ポンド支払われる(…)

ルンド大学の経済学教授 Erik Wengstrom が主導するスウェーデンの研究では,もっと穏当な手法が用いられている.

今後数週間にわたって,60歳以下でワクチン未接種の人々 8,200名が複数のグループにわけられる.一部のグループは,ワクチンを接種すれば,たいていの店舗で利用できる200スウェーデンクローナ(およそ2,550円)相当のバウチャーが渡される.

このお金は,他国で検討中の金額に比べて数割だが,Wengstrom によれば,せいぜい25ドルも払えば人々にワクチン接種をなっとくさせられるという証拠がアメリカで得られているという.

Wengstrom は言う:「みんな,ワクチン接種を受ける意思ならもちあわせているのに,ほんのちょっとした面倒があったりいつも都合がつかなかったりしているのかもしれません.だったら,少額のインセンティブが役に立ちます.」

他のグループの参加者たちは,「ナッジ」手法の対象となる――ナッジとは,特定の選択肢に誘導することで人々の行動に影響を及ぼそうとする試みのことだ.

ワクチンの便益と副反応に関するリーフレットをもらう人たちもいるし,ワクチンを接種するよう他人を説得する最良の論証を考えるように頼まれる人たちもいる.そして,3つ目のグループは,自分の最愛の人たちのリストを書くように頼まれる.「ようするに,ワクチン接種で他人がどんな風に守れるかもしれないか考えるように後押ししているわけです」と Wengstrom は言う.

London Times の記事全文はこちら

タイラー・コーエン「どうして女性が STEM 系の広告を目にする機会は男性より少ないの?」(2021年7月26日)

[Tyler Cowen, “They modeled this — why women might see fewer STEM ads,” Marginal Revolution, July 26, 2021]

科学・テクノロジー系の各種職業に手引きする広告を女性が目にする機会は,男性よりも少ない.だが,企業が選り好みして男性を対象に広告を展開しているからではない――そうではなく,どうやら広告販売の経済事情の結果としてそうなっているらしい.
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タイラー・コーエン 「『精神病的傾向』が高いのは『保守派』ではなく『リベラル派』? ~社会科学の悲しき現状~」(2016年7月15日)

●Tyler Cowen, “How social science got the “psychoticism” factor wrong”(Marginal Revolution, July 15, 2016)


「『保守派』は『精神病的傾向』(を測る尺度の値)が高い傾向にある」との結果を得た論文1には統計データの処理で誤りがあって、本来は「『リベラル派』は『精神病的傾向』(を測る尺度の値)が高い傾向にある」というのが正しかった・・・ってな話があったのは覚えてるだろうか? そもそもの話として、いかにして誤りが起きたんだろうか? 誤りが修正されるまでに長い時間がかかったのはどうしてなんだろうか? この件についてジェシー・シンガル(Jesse Singal)がスクープを報じている。少しだけ引用しておくと、 [Read more…]

  1. 訳注;本サイトで訳出されている次のエントリーで紹介されている論文がそれ。 ●タイラー・コーエン 「パーソナリティーと政治意識の複雑な関係」(2021年7月19日) []

タイラー・コーエン 「パーソナリティーと政治意識の複雑な関係」(2016年3月8日)

●Tyler Cowen, “Does personality cause politics?”(Marginal Revolution, March 8, 2016)


まずはじめの分析では、性格特性(パーソナリティー)と政治意識(政治的態度)との間に統計的に有意な相関関係が見出された。とりわけ特筆すべき結果をまとめると、以下のようになる。アイゼンクのP〔Pというのは、「精神病的傾向」(“Psychoticism”)の頭文字を表している。いくらか複雑な尺度〕の値が高い人ほど1、(同性愛だとか中絶だとかに不寛容であり、安全保障問題でタカ派寄りという意味で)保守寄りの傾向が強い。社会的望ましさ(Social Desirability)を測る尺度の値が高い人ほど2、(同性愛だとか中絶だとかに寛容という意味で)社会問題に関してリベラル寄りの傾向が強い。神経症的な傾向を測る尺度の値が高い人ほど3、(経済的な弱者の救済を意図した公共政策に好意的という意味で)経済問題に関してリベラル寄りの傾向が強い〔ゴシック体による強調は、引用者によるもの〕。オーストラリア人を対象とした同様の研究 (Verhulst, Hatemi, and Martin 2010)でも、我々の分析と整合的な結果が得られている。

双子のデータが分析対象になっているとのこと。以下に引用する議論には、ひどく興味を引かれた。性格特性から政治意識へという因果の向きで片がつく話じゃないようだ。

本稿で得られた一連の結果は、性格特性こそが政治意識を育(はぐく)む原因であると想定しているいくつかの先行研究(例えば、Gerber et al. 2010; Mondak et al. 2010)に真っ向から異を唱える格好になっている。性格特性が原因でリベラル寄り(ないしは保守寄り)になるわけではなく、性格特性と政治意識との間にはそれとは別の二通りの関係性が成り立つ可能性があるのだ。同じ遺伝子の組が性格特性と政治意識の双方に影響を及ぼしているというのが第一の関係性だ。これはコレスキー分解と因果モデルの分析結果から示唆される関係性だが、遺伝子という先天的な要因こそが性格特性と政治意識との間の相関関係を成り立たせているというわけだ(図1の右側のパネルを参照)。さらには、因果モデルの分析結果によると、逆向きの因果――政治意識こそが性格特性を育むという第二の関係性――が成り立つ可能性も示唆されている。すなわち、政治意識の違いを生む遺伝子の組が性格特性の違いを生んでいる可能性があるのだ。これはいくつかの先行研究(例えば、Gerber et al. 2010; Mondak et al. 2010)で想定されているのとは正反対の因果関係だが、政治意識の違いを生む遺伝子が性格特性の個人差を徐々に育んでいく可能性があるわけだ。この観点からすると、政治意識というのは、行動や環境の選択を左右する生来の気質の一つということになろう――政治意識がはっきりとかたちをとる(リベラル寄りになるか、保守寄りになるかが決まる)までには、しばらく待つ必要があるとしても――。遺伝子という要因にすべてを帰すことができるのかどうか、性格特性と政治意識との間に双方向の因果関係が成り立つのかどうかという点については議論の余地があるが、いずれにせよ、性格特性こそが政治意識を育む原因であるとの広く受け入れられている想定を大きく見直す必要があるとは言えよう。

全文はこちら

  1. 訳注;アイゼンクのPの値が高いほど、頑固だったり、協調性が低かったりする傾向にある。 []
  2. 訳注;社会的望ましさを測る尺度の値が高いほど、周りからよく見られたい(自分をよく見せたい)と思う気持ちが強い傾向にある。 []
  3. 訳注;神経症的な傾向を測る尺度の値が高いほど、不安を感じやすくて悲観的な傾向にある。 []

タイラー・コーエン 「誰かといたい保守、一人でいたいリベラル」(2008年2月25日)

●Tyler Cowen, “The personality traits of liberals and conservatives”(Marginal Revolution, February 25, 2008)


まだまだ続報がありそうだ

ウィルソン(David Sloan Wilson)&ストロム(Ingrid Storm)の二人は、その他の要因(交絡要因)の影響をコントロールするために、白人のプロテスタントである10代の若者に対象を絞ることにした。実験に協力したのは、プロテスタントの二つの異なる派に属する若者たち。その二派というのは、保守寄りとして知られるペンテコステ派と、リベラル寄りとして知られる聖公会派。

実験に参加した若者たちにはポケットベルが渡された。2時間おきくらいの間隔で呼び出し、今何をしているのか、今の気分はどうかなどといった質問に答えてもらったという。

それぞれの派に属する若者の間には、意外な違いが見出されたという。例えば、聖公会派に属するリベラル派の若者は、ペンテコステ派に属する保守派の若者よりも、強いストレスを感じて日々を過ごしているのが見出されたという。それは1日のうちで時間を問わずだが、誰と一緒に過ごすかを自分で決められない場合はとりわけ強いストレスを感じる傾向にあったという。一方で、保守派の若者に関しては、誰と一緒に過ごすかを自分で決められようが決められまいが、感じるストレスの度合いに違いは見られなかったという。意外な違いは他にもある。リベラル派の若者は一人でいるのが好きなようで、自由に使える時間の4分の1を一人で過ごしている――保守派の若者は、自由に使える時間の6分の1を一人で過ごしている――。リベラル派の若者は、一人でいる場合も、誰かと一緒にいる場合も、同じくらい退屈に感じており、一人でいる時間が多いのはそのことも関係しているのかもしれない。保守派の若者は、誰かと一緒にいる方が一人でいるよりもずっと楽しく(退屈じゃなく)過ごせており、血の繋がっていない他人(友人も含む)よりは家族と一緒にいる方を好んでいる。おそらく最も興味をそそられる違いは、信仰心の篤(あつ)さと親に反論するかどうかの関係だろう。リベラル派の若者に関しては、信仰心が篤いと自認しているほど、親と意見が合わない時に反論するのも厭(いと)わない傾向にある一方で、保守派の若者に関しては、それとは逆の傾向が見られる――信仰心が篤いと自認しているほど、親と意見が合わない時に反論を控える傾向にある――らしいのだ。

ウィルソン本人による研究の要約はこちら。うまく要約されてはいるが、数ある発見の中でも「どうだかね」っていう結果――保守派の方が同調傾向が強い――が強調されているようだね。

いつかはきっとはっきりしたことがわかるようになるんだろうけど、ランダムに選ばれたわけじゃない二つの集団であっても、まったく同じパーソナリティーを備えてるってことはあり得ないだろう。適切な比較対象を選ぶにはどうすればいいんだろうね? 信心深いプロテスタント同士を比較対象に選べば、いくつかの要因はコントロールできるんだろうけど、果たして保守派とリベラル派の典型と言えるメンバーを選び出せているんだろうかね? ペンテコステ派と聖公会派を比べてるだけなんじゃないのかね?

タイラー・コーエン 「几帳面な保守、奔放なリベラル」(2007年1月11日)

●Tyler Cowen, “Does politics reflect personality?”(Marginal Revolution, January 11, 2007)


Psychology Todayの記事によると、保守派とリベラル派の間にはパーソナリティーの面で次のような違いがあるらしい。

  • リベラル派は、保守派に比べると、奔放。部屋にモノが溢れている(部屋が散らかっている)という意味でも奔放だし、内装がカラフルという意味でも奔放。一方で、保守派の部屋は、リベラル派の部屋に比べると、整理整頓が行き届いていて、明るくて(照明の明るさが強くて)、内装はありきたり。リベラル派は保守派よりも蔵書の数が多くて、蔵書のジャンルも広い。
  • 保守派は、リベラル派に比べて、曖昧さへの耐性が低い(曖昧さを嫌う)。ジョージ・W・ブッシュ(第43代米国大統領)の発言――「私の仕事は、発言に含みを持たせることではなく、何を考えているかをはっきりと伝えることだ」/「私は決定者なのだ」――がそのいい例。
  • 保守派は、リベラル派に比べて、死への恐れが強い。
  • リベラル派は、保守派よりも、開放的。知的好奇心が強いという意味でも、スリル好きという意味でも、新しいもの好きという意味でも、創造的という意味でも、刺激を追い求めがちという意味でも。
  • 保守派は、リベラル派よりも、実直。 几帳面という意味でも、ルールにきちんと従うという意味でも、義務を重んじるという意味でも、規律正しいという意味でも。
  • 保守派は、リベラル派よりも、即断即決を重んじる傾向にあり、一度決めたことは最後までやり通そうとする傾向が強い。
  • 「死」について考えるように仕向けると――心理学者が「死の顕在化」と呼ぶ心的状態に置かれると――、多くの人は保守寄りの意見に傾く。
  • 保守派は気弱な幼児だった過去を持ちがちな一方で、リベラル派は気丈な(自信のある)幼児だった過去を持ちがち。

ちなみに、私の部屋は散らかってるんだよね。保守かリベラルかに二分するんじゃなくて、もう少し細かく分類した方がいいんだろうかね。

タイラー・コーエン 「遺伝子の中に潜む政治意識 ~政治意識は遺伝子の影響を受けるか?~」(2005年6月21日)

●Tyler Cowen, “How much is politics in the genes?”(Marginal Revolution, June 21, 2005)


ジョン・ヒッビング(John Hibbing)&ジョン・アルフォード(John R. Alford)&カロリン・フンク(Carolyn L. Funk)の3名の政治学者が着手した研究1では、8,000組を超える双子を対象にした聞き取り調査のデータが徹底的に分析されている。

その聞き取り調査では、性格特性だったり、宗教上の信条だったり、心理的な傾向だったりについて事細かに調べられているが、件の研究では、その中から政治に関わりが深いと思われる28個の質問に対する答えを抽出した上で分析が加えられている。具体的には、財産税だとか、資本主義だとか、労働組合だとか、成人向け映画(ポルノ映画)だとかに関する質問への答えに分析が加えられているが、双子の多くはすべての質問に一貫して保守寄り(ないしはリベラル寄り)の答えを返しているわけではなく、ある質問に関しては保守寄りの答え、別の質問に関してはリベラル寄りの答えを返しているという。しかしながら、28個の質問すべてを総合すると、保守かリベラルのどちらか一方にわずかながら寄っているのが見て取れるという。

件の研究では、二卵性双生児の調査データと一卵性双生児の調査データが比較されている。二卵性双生児の遺伝子の共有度は50%であり(遺伝子の半分が同じ)、この点はふつうの兄弟と変わらない。一方で、一卵性双生児の遺伝子の共有度は100%だ(遺伝子が丸々同じ)。

まずは、28個の質問それぞれに対して一卵性双生児の二人がどれだけ似た答えを返しているかを相関係数のかたちで求め、次に、28個の質問それぞれに対して二卵性双生児の二人がどれだけ似た答えを返しているかを同じく相関係数のかたちで求める。前者の値から後者の値を差し引いて2倍すると、それぞれの質問への答え――その人なりの態度――に対する遺伝子の影響を測る大雑把な指標(遺伝要因の寄与度)が得られることになる2。ただし、同じ家で育った双子は家庭環境を共有していると想定した上での話だ。

例えば、「公立学校で祈りを捧げることに賛成しますか?」という質問に関して言うと、一卵性双生児の答えの類似度を表す相関係数は0.66で、二卵性双生児の答えの類似度を表す相関係数は0.46だったという。ということは、遺伝要因の寄与度は41%3ということになる。

遺伝子の影響が最も強く表れた(遺伝要因の寄与度が一番大きかった)のは、公立学校でのお祈り、財産税、徴兵制といった質問への態度(答え)に対してだったという。現代アートや離婚にまつわる質問に関しては、遺伝子の影響はやや弱まるという。28個の質問すべてを総合すると、遺伝要因の寄与度は53%。28個の質問への態度(答え)の違い――保守寄りか、リベラル寄りかの違い――の53%は、遺伝子の違いによって説明できるというわけだ。

しかしながら、似たような政治的イデオロギーの持ち主同士が結婚する「同類婚」の可能性を考慮して分析をやり直すと、双子が共和党と民主党のどちらを支持するかは、親から受け継いだイデオロギー(遺伝要因)よりも、しつけや人生経験といった環境要因にずっと強く影響されることが見出されたという。共和党と民主党のどちらを支持するかの違いに対する遺伝要因の寄与度はわずか14%だというのだ。

記事の最後は、次のように締め括られている。しかめっ面をするしかないね。

超党派で協力して国が一つになる未来はどうもやって来そうにないとのこと。その理由は、政治的なイデオロギーが似ている相手と一緒になる「同類婚」志向が強まっていることもあって、遺伝子のプールに偏(かたよ)りが出てこざるを得ないためだという。

全文はこちら

  1. 訳注;John R. Alford, Carolyn L. Funk and John R. Hibbing(2005), “Are Political Orientations Genetically Transmitted?“(The American Political Science Review, Vol. 99, No. 2, pp. 153-167) []
  2. 訳注;この点については、例えば次のページも参照されたい。●安藤 寿康, “第2回「遺伝子は『不都合な真実』か?」(1)”(日本子ども学会、2013年2月23日) []
  3. 訳注;=(0.66-0.46)×2 []

タイラー・コーエン「パンデミックがしずまっていくなかで利用習慣が定着してるのはどのメディア?」(2021年7月5日)

[Tyler Cowen, “Which media have proven sticky as pandemic has diminished?” Marginal Revolution, July 5, 2021]

パンデミックのさなかに利用習慣が新たに形成された最大のメディアは,ゲームのようだ.昨年,1週間当たりに費やす時間の増加分を見ると,他のどのメディアよりもゲームが大きな割合を占めている.また,都市封鎖中に人々が興じた他の趣味とちがって,生活が平時に戻っていくなかでもゲームは減少するきざしが見えない.Sensor Tower のクレイグ・チャペルが言うように,ゲームは「粘着的な習慣」になったわけだ.クレイグ・チャペルによれば,昨年,人々がインストールしたゲームアプリは 562億にものぼる.2019年に比べて3割強の伸びだ(さらに前年比で伸び率は3倍にのぼる).都市封鎖が緩和されても,ゲームの習慣は減少していない:2021年の第1四半期には,2020年のどの四半期と比べてもインストール件数は増えている.ユーザーが初歩的なゲームを自作して共有するプラットフォームとしてだんだん広がりを見せている Roblox は,今年の第1四半期にユーザーがプラットフォームで費やした時間が100億時間近くに達したと公表している.この数字は,2020年の同期の利用時間から2倍増にあたる.

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