アレックス・タバロック 「私の好きな子供番組」(2004年3月2日)/「息子から教えられた『経済学の教訓』」(2007年6月17日)

●Alex Tabarrok, “Children’s Television that I like too”(Marginal Revolution, March 2, 2004)


Cyberchase』(『サイバーチェイス』)は、PBS(公共放送サービス)で放映されている児童向けの算数アニメ。対象年齢は8歳~12歳だが、5歳の我が息子も大好きな番組の一つだ。私も感心させられている。地上から地下へと移動するエレベーターが登場して「負の数」について学べるエピソードもあれば(おかげで我が息子も「負の数」を体得できたようだ)、サイバーキッズたちが「後ろ向き帰納法」(!)を駆使して世界を救うエピソードもある。サイバーキッズたちは、交換手段(貨幣)の有用性についても了解済みときている。お子さんをお持ちのようなら、試しにチェックしてみるといい。

もう一つのお薦めは、(英語学習番組である)『Between the Lions』(『ライオンたちとイングリッシュ』)。私がこれまでに観たことがある児童向け番組の中でも一番イカした番組だ。(ジャズミュージシャンである)チャーリー・パーカー(Charlie Parker)の音楽にスポットを当てた回もあったりした。ルース・ウェストハイマー(「ルース博士」)演じる「ルース・ワードハイマー博士」がアルファベットたちにどのアルファベットと一緒に手を組んだらいいかをアドバイスする[1] … Continue readingコーナーだったり、「マーサ・リーダーとザ・バウエルズ」だとか「ガウェインの言葉」だとかいうミニコーナーだったりが毎回の恒例だ。

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●Alex Tabarrok, “A Lesson in Economics on Father’s Day”(Marginal Revolution, June 17, 2007)


「お菓子の売り上げは、どうだった?」 [2] … Continue reading

8歳の息子にそう尋ねると、「すごい売れたよ」との答え。

「チョコレートはいくらで売ったんだい?」と尋ねると、「わかんない」との答え。

「わかんない? どういうこと?」とすかさず突っ込む私。

「だって、値上げし続けたんだもん」と息子。

「ホントかい? それまたどうして?」としつこく尋ねると、怒気を含んだ声で息子が一言。

「需要と供給だよ」。

References

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1 訳注;例えば、“un”という順番に並んでいるアルファベットたちに、先頭に“f”をくっつけたらいい――先頭に“f”がくっつくと、“fun”(楽しい)という単語になる――とアドバイスしたり。
2 訳注;アメリカでは、ボーイスカウトなどに所属している子供たちが活動資金(だったり寄付金だったり)を集めるためにお菓子(クッキーだとかポップコーンだとか)を売って回る慣わしがある。
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