●Tyler Cowen, “Headlines to warm an economist’s heart”(Marginal Revolution, February 17, 2014)
(スウェーデンを代表する世界的にも有名なミュージシャンの)ABBA(アバ)と言えば、奇抜な衣装で知られているが、あの衣装は税の支払いを逃れるためのものだったらしい。詳しい事情を以下に引用しておこう。
ABBAが「恋のウォータールー(Waterloo)」を引っ提げてユーロビジョン・ソング・コンテストで優勝してから [1] 訳注;その時の模様を収めた動画はこちら今年でちょうど40年を迎えるが、そのことを記念して出版された『Abba: The Official Photo Book』によると、ABBAのあの奇抜な衣装は、税法に影響された面があるという。衣装があまりにも奇抜すぎて(普段着として)外では着れないような場合には、衣装にかかった費用を税額控除できることが法律で認められており、そのことがバンドのスタイルに影響を及ぼした面があるというのだ。
2007年のことだが、メンバーの一人であるビョルン・ウルヴァース(Björn Ulvaeus)が脱税の罪に問われた。1999年から2005年までの間に、総額で8500万クローネ(790万ユーロ)を脱税したとの疑いがかけられたのである。しかし、裁判の結果、ウルヴァースは無罪を勝ち取ったのであった。
無罪を勝ち取った後に、ウルヴァースは次のように語っている。「こと税金の問題に関しては、私はこれまでに間違ったことは何一つしてしないというのが裁判所の判断です。そのことを知れて、大変うれしく思っています」。
情報を寄せてくれたTed Gioiaに感謝。