経済学101は主に皆様の寄付によって賄われています。温かい支援をお待ちしています

Archives for 9月 2017

サイモン・レン-ルイス 「緊縮という強迫観念を理解する」2016年3月2日

Understanding the austerity obsession (Mainly Macro, Wednesday, 2 March 2016)

Posted by Simon Wren-Lewis

よく言われる,ケインズをちょっと真似た言葉: 経済学者は医者のようであるべきだ.

マーティン・ウルフが書いている.「緊縮という強迫観念は,借り入れコストがこんなに低い時でさえも(原文ママ)気違いじみている.」 IMF, OECD, そしてちゃんとわかっている人たちはみんな賛成である.ところが,この緊縮強迫観念にかられている人たちこそが公共投資に関する決定権を持つ階層の人々なのである.米国で,ドイツで,英国で.興味深い質問が一つ浮かぶ.この人々が罹患しているのはみな同じ病気なのだろうか? [Read more…]

タイラー・コーエン「アメリカ政府は NFL にお金を払って国歌斉唱のときに起立してもらってるんだって」

[Tyler Cowen, “The American government pays the NFL to tell its players to stand during the national anthem,” Marginal Revolution, September 27, 2017]

アレックス経由のネタ(そう,あのアレックス).記事はこちら.抜粋しよう:
[Read more…]

スコット・サムナー「大不況はアメリカの出生率を低下させたか」

[Scott Sumner, “Did the Great Recession reduce the US birth rate?” Money Illusion, September 22, 2017]

2~3年前,「大不況でアメリカ人の出生率が低下した」というのは通説だった.ありえる話ではあるけど,その主張を支える証拠の乏しさには目を見張るものがあった.たしかに2007年から2010年のあいだに出生率は下がったけれど,誰もが知っているとおり,相関は因果関係の証明にならない.しかも,逆方向を指し示す証拠はたくさんある.出生率の数字として広く受け入れられているものはこんな具合だ:
[Read more…]

タイラー・コーエン「インドの児童労働禁止は逆効果だった?」

[Tyler Cowen, “Was banning Indian child labor counterproductive?” Marginal Revolution, September 25, 2017]

著者は Prashant Bharadwaj, Leah K. Lakdawala, Nicholas Li で,アブストラクトは次のとおり:
[Read more…]

タイラー・コーエン「社会保険の一形式として再分配を支持するロールズ的な論証はあるか?」

[Tyler Cowen, “Is there a Rawlsian argument for redistribution as a form of social insurance?” Marginal Revolution, September 23, 2017]

そういう論証を提示した一例がこれ (pdf).ただ,次の点に留意しておこう:
[Read more…]

ノア・スミス「エアカーも宇宙植民もないけどサイバーパンクは実現した21世紀」

[Noah Smith, “What we didn’t get,” Noahpinion, September 24, 2017]

先日,1980年代と1990年代のサイバーパンク SF がいまの世界について多くのことをいかに正確に予測していたかという話題で Twitter に連投したらけっこう好評だった.現代社会はなにもかもがネットに接続されてつながっているけど,同時に,なにもかもが不平等だ――ギブソンが好んでよく言ってたように,「未来はここにある,ただ均等に分布してないだけだ.」 ハッカー,サイバー戦争,オンライン心理戦は,みんなの政治経済生活でおなじみのものになっている.億万長者たちは宇宙ロケットをつくったり政府に協力して国民監視に手を貸したりしてる.白人労働階級は廃棄コンテナを住居にして有毒な水を飲んで暮らしてる.在野の趣味人たちが身体改造や遺伝子工学に手を染めてる一方で,実験室では人工四肢や脳-コンピュータ・インターフェイスを研究してる.ジェットパックは実現してる.ただしひとつきりだし,持ち主はお金持ちだ.人工知能が株取引をやり碁で人間に勝ったり,耳の聞こえない人が音を聞こえるようになったり,リバタリアンと犯罪者どもが追跡不可能な民間の暗号通貨で世界中で何十億ドルってお金を回してる.『スノウ・クラッシュ』みたいにイカレたミーム・ウイルスがネジのはずれた男を合衆国大統領の座にまで上り詰めさせたり,テキサスでは『ニューロマンサー』のストリート・サムライみたいにカタナをかついで町中を歩き回れる.バーチャルアイドルもいるし,殺人サイボーグスーパーアスリートだっている.
[Read more…]

サイモン・レン=ルイス「生産性と金融政策」

[Simon Wren-Lewis, “Productivity and monetary policy,” Mainly Macro, September 21, 2017]

イングランド銀行がまもなく金利を引き上げるという警告を発している.Chris Giles が指摘するように,これは前にもあったことだし,その前にもあった.だけど,だからといってこの話を無視すべきだという話にはならない.いつかは金利が引き上げられるからだ [1].たしかに彼ら(金融政策委員会)は真剣そうに聞こえる.だが,目下の成長率がこうも低い現状で,どうして金利引き上げが俎上に載せられたりするんだろう? Mark Carney の最新スピーチに1つ手がかりがある(強調は引用者によるもの).
[Read more…]

アレックス・タバロック「グーグル都市」

[Alex Tabarrok, “Google City!,” Marginal Revolution, September 21, 2017]

Amazonは新しい本社を建てる都市を探してるそうだ.ちっちゃいねぇ.グーグルは都市をつくろうとしてる.『フィナンシャル・タイムズ』の記事から:
[Read more…]

タイラー・コーエン「今日の小ネタ:日本のオピオイド消費量」

[Tyler Cowen, “Japan (America) fact of the day,” Marginal Revolution, September 20, 2017]

(…)そこで,日本ではオピオイドの一日当たり標準消費量がどれくらいなのか考えてみよう.次に,それを2倍する.さらに2倍.またまた2倍する.そしてまた2倍.とどめに5回目の2倍.これだけやると,日本の消費量は世界2位になる.アメリカはその上の1位だ.

Vox の German Lopez 執筆記事から.

[Read more…]

サイモン・レン=ルイス「学部生向けの経済学教育も21世紀に」

[Simon Wren-Lewis, “Undergraduate economics teaching moves into 21st century,” Mainly Macro, September 19, 2017]

CORE経済学カリキュラムのねらいは,数十年むかしの経済学じゃなくて今日の経済学を反映させた経済学入門を提供することだ.正当にも,ジョン・カシディに賞賛されている.すぐれたカリキュラムだとも思う.たんに初年度の学部生向けとしてすばらしいだけじゃなくて,経済学に関心をもった一般人向けとしてもすぐれている.どんなものかちょっと味見をしてみたい人は,このプロジェクトの主導者2人が書いた短い解説を一読してみるといい.
[Read more…]