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アレックス・タバロック 「迂回賄賂」(2014年2月17日)

●Alex Tabarrok, “Indirect Bribing with Plausible Deniability”(Marginal Revolution, February 17, 2014)


ステファノ・デッラヴィーニャ(Stefano DellaVigna)&ルーベン・デュランテ(Ruben Durante)&ブライアン・ナイト(Brian Knight)&エリアナ・ラ・フェラーラ(Eliana La Ferrara)の四人の共同研究の成果をまとめたワーキングペーパーより。

・・・(略)・・・本稿では、1994年から2009年までの期間を対象に、イタリア国内の民間企業が支払った広告費の変遷を検証する。1994年から2009年までというのは、シルヴィオ・ベルルスコーニが断続的に計3度にわたってイタリアの首相を務めていた時期にあたるが、ベルルスコーニは首相の地位にある間も、イタリアを代表する民間放送局グループであるメディアセット(Mediaset)のオーナーの座から退かずにいた。政府のご機嫌をとろうとする企業は、ベルルスコーニ首相がオーナーを務めるテレビ局のスポンサーになろうとするのではないか。〔広告費を支払うのと引き換えに、政府から政策面で何らかの便宜を図ってもらおうとするのではないか。〕そのように予測されることになるが、実際のデータもそのことを裏付けている。ベルルスコーニの首相在任中に、メディアセットが擁する民放チャンネルに広告費を支払う動きが勢いを増しているのである。規制の多い業界に属する企業ほど、その傾向が強いことも見出されている。・・・(略)・・・

ベルルスコーニのアメリカ版がリンドン・ジョンソン(第36代アメリカ合衆国大統領)だ。ラジオ局のオーナーだった妻のレディ・バードの力を借りて、同じ手口で財を築いた(私腹を肥やした)のだ。 ロバート・カロ(Robert Caro)が(リンドン・ジョンソンの伝記である) 『Means of Ascent』(「成り上がる術」)の中で次のようなエピソードを紹介している。

とあるビジネスマンは語る。「お役所から仕事を受注したいなら、リンドンにそのための力添えをしてもらいたいなら、彼が所有するラジオ局のスポンサーになればいいってことは誰もが知るところでしたよ」。

この件については、ジャック・シェーファー(Jack Shafer)がこちらの記事で――カロの上記の本を踏まえつつ――もう少し詳しくまとめているので、あわせて参照されたい。

情報を寄せてくれたジョン・バン・リーネン(John van Reenen)に感謝。


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