Alex Tabarrok “Popularizing Deadweight Loss” (Marginal Revolution, October 29, 2010)
読者の一人であるインディが、死荷重について一般に知らしめてほしいと言ってきた。ということで課税による死荷重について話をしよう。
ニューヨークへ旅行したいと自分が考えていると想像してみてほしい。この旅行の自分にとっての価値は50ドルで、バスのチケット代は40ドルだ。旅行するかい?
答え:する。旅行の価値(50ドル)はチケットの費用(40ドル)を上回るから、君はニューヨークへと旅立つ。
この旅行から得られる消費者余剰(差引での価値)はどれだけだろうか。
答え:50ドル-40ドル=10ドル
政府がバスのチケットに課税を行って、チケットの価格が60ドルに上昇した。旅行するかい?
答え:しない。旅行の価値はいまやチケットの価格よりも少ない。
税金がなかったときに得ていた10ドルの消費者余剰はどうなったか。
答え:旅行することがないので消えてなくなった。
政府は税収を得たのだろうか。
答え:得ていない。
つまり?:消費者は余剰を失う一方で、政府は行われない旅行から税収を得ることはない。
まとめ:死荷重とは、税金のせいで行われなくなった旅行(取り引き)の価値である。
ものすごく分かり易く、一回読んだだけで理解できました。本当にありがとうございます。