オンライン広告業界の2社寡占を問題視する人たちがいたのを覚えているだろうか。たいていの場合そうした声を上げていたのはオンライン広告が大嫌いな人たち(つまりはオンライン広告の価格がもっと上がってほしいと考えていたに違いない人たちだよね?)だったのはおかしな話だったね [1] … Continue reading 。以下はFinancial Timesによるオンライン広告分野の最新動向だ。
MetaとAlphabetは何年も牛耳ってきたデジタル広告市場での覇権を失った。2社の寡占は、ライバル企業であるAmazon、Tiktok、Microsoft、Appleとの競争が急速に激化していることで打撃を受けている。
市場調査会社のInsider Intelligenceによれば、Facebookの親会社であるMetaと、Googleの持株会社であるAlphabetがアメリカ広告市場の売上全体に占める割合は今年2.5%ポイント減少し48.4%となる見通しで、両社の市場シェアの合計が50%を割るのは2014年以来初めてとなる。
2社の寡占度合いが下落するのは5年連続だ。両者の市場シェアの合計は2017年の54.7%をピークに下落の一途を辿っており、予測では2024年には43.9%になると見られている。世界全体で見ると、MetaとAlphabetのシェアは今年1%ポイント下落して49.5%となった。
ティム・ウー [2]訳注;反トラスト的な観点からFacebookの分割を強く主張していた人。 とアンチFacebook諸氏は何から何まで大間違いだったみたいだ。
[原文:Tyler Cowen “Is there an on-line advertising duopoly?“ Marginal Revolution, December 23, 2022]