民間で統治されるチャーター都市のプロジェクトとして,「プロスペラ」がホンジュラスから初の承認を受けた.プロスペラは全国的プログラムとして2013年に開始された.プロスペラには独自の憲法に相当するものがあり,政治的代表と法的な係争の解決のための各種枠組みをもった3,500ページにのぼる法典を備えている.また,最低賃金(ホンジュラスよりも高い)と所得税(大半の場合よりも低率)もある.5年近くにわたる開発をへて,この夏の移住希望者からの応募の検討に入ることを来週にも発表する予定だ.
最初の植民者は e-住人となる.プロスペラの住宅地はまだ整備が完了していないため,入居できない.だが,建設が完了しても,大半の住人たちは当地に足を踏み入れることはないだろうとプロスペラの主要所有者 Erick Brimen は言う.かわりに,同地の事業の法人をおいたりよそで生活しつつ地元の雇用主と雇用契約を結んだりするために住民登録する人々がプロスペラ人のおよそ 3分の2を占めるだろうと,Brimen は予想している.
チャーター都市を研究する人類学者 Beth Geglia によれば,長年にわたる論争を経て,チャーター都市という賛否の分かれるリバタリアンのアイディアを現実世界で検証する初の事例がプロスペラになるという.「Próspera Zede プロジェクトが実現に向かって動き出すまで,スタートアップ都市運動全般は顕著に低調になっていました」と彼女は言う.「これがグラウンドゼロなんです.」
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