同僚のデイビッド・ベックワースが『ニューヨークタイムズ』に新しく寄稿してる.ちょっとだけ引用しよう:
ジェローム・パウエル〔FRB 議長〕の政治的技量は,2020年に連邦準備制度理事会に紛れもなく歴史的な変化をもたらすのに一役買った.パウエルのガイドラインのもとで,FRB は世界で初めて「埋め合わせ」政策を採用した中央銀行になった.「埋め合わせ」政策では,過去にインフレ目標が未達成だった分を正す必要が亜ある.各国の中央銀行は穏やかなインフレを健全に成長している現代経済のしるしだと考える.たとえば,景気後退期に実際のインフレ率はインフレ目標を下回るのが通例だ.そこで,景気後退が終わってしばらくの間は,その間の不足を埋め合わせるべく,一時的に2パーセント目標をインフレ率が上回る必要がある.これこそ,FRB がこの一年間ずっと低金利目標と大規模資産購入を継続することで試みてきたことだ.この新し枠組みにより,景気後退が収まったあとも経済は過熱気味のまま回って,失われた分を埋め合わせられる.これによって,完全雇用への復帰が早まり,所得の回復がいっそう急速に進む.
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