フランス政府がスマートフォン・アプリを立ち上げて,書籍・音楽あるいは展覧会や公演のチケットなどの文化的購入に使える300ユーロを18歳の人々全員に渡したところ,大半の若者はプルーストの長編小説を買って読みたいとも,プルーストの芝居を見に行きたいとも思わなかった.
かわりにフランスのティーンエイジャーたちがこぞって群がったのが,マンガだ.
「ほんとにいい取り組みだと思います」と Juliette Sega は言う.フランス南東部の小さな街に暮らす彼女は,これまでに40ユーロ(約39,000円)を使って,日本の漫画単行本とディストピア小説の『メイズ・ランナー』を購入している.「ずっと小説やマンガを買っては読んでいます.今回のお金は購入費の足しになってます.」
今月の時点で,5月の全国で導入されてからこれまでにフランス政府のアプリで購入されたものの 75パーセント以上を書籍が占めている――そして,その書籍のおおよそ3分の2がマンガだという.この数字は,同アプリを運営している Culture Pass によるものだ.
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