――という論文の副題は,「ワシントン州行政記録からの証拠」で,著者は Jennifer Wu, Chenoa Yorgason, Hanna Folsz, Cassandra Handan-Nader, Andrew Myers, Tobias Nowacki, Daniel M. Thompson, Jesse Yoder, Andrew B. Hall だ.アブストラクトを引こう:
合衆国において郵送による投票についてよく表明される懸念に,郵送票が死者に送られ,悪意の者がこれを盗み,不正な投票に数えられているというものがある.これがどれくらい発生しているのかを見積もるべく,本研究ではワシントン州を調査した.同州では,登録された有権者全員に郵送票を送付している.我々は,投票と行政の死亡記録とを関連づけて,オンラインの死亡記事から得た生没年月日を用いて偽陽性の事例を取り扱い,死者の郵送票が不適切に有効票に数えられた割合を推計した.本研究の推計では,2011年から2018年のあいだに,ワシントン州のおよそ450万人の有権者のうち,疑わしいほど死亡から時を隔てて投票がなされたかもしれない死亡者が14名いる.これは,有権者の 0.0003% にあたる.こうしたごく一握りの事例ですら,詐欺行為ではなく氏名と誕生日が同じ2人の人物がいたのを反映しているのかもしれない.氏名の合致の条件を弱めて我々の発見の頑健性を検討したうえで,有権者に一律に郵送票を送付するワシントン州の制度で死者の票が有効票に数えられることはきわめて稀に思われると本稿は結論する.
つまり「それはない」ってことだね.Andy Hall がこの論文について連続ツイートをしている.