●Tyler Cowen, “Who was the Mona Lisa?”(Marginal Revolution, June 28, 2004)
モナ・リザのモデルはフィレンチェの裕福な絹商人の妻(リザ・デル・ジョコンド)。通説はそうなっているが、本当のところは恋煩いのミラノ公妃であったイザベラ・ダラゴナこそがモナ・リザのモデルに違いない。(オーストラリアの)アデレード在住の歴史家であるマイケ・フォクト=リュールセン(Maike Vogt- Luerssen)氏はドイツではじめられた17年に及ぶ研究の結果としてそのような結論に至ったという。
モナ・リザが悲しげなのはどうしてなのだろうか?
「イザベラがミラノにやって来て結婚したのが1488年の終わり頃でしたが、それに伴って彼女は大問題を抱えることになったんです。従兄にあたる結婚相手は美男でしたが酒乱でそれに夜の営みの面でも問題を抱えていた(インポだった)ようなんです」。
イザベラは美術史家の間でモナ・リザのモデルではないかと長らく噂されてきた対抗馬の一人だが、イザベラ説を支持する証拠は日に日に増えているようだ。詳しくはこちらの全文を参照してもらいたいが、あれこれの証拠についても論じられている。モナ・リザの微笑みの謎に科学的な観点から切り込もうとする試みについてはこちらの記事を参照のこと。