●Tyler Cowen, “What makes most restaurant reviews worthless”(Marginal Revolution, April 9, 2014)
グルメサイトのレビューがあてにならない一般的な理由とは別に、次のような特殊な理由もあるようだ。ケイトリン・デューイ(Caitlin Dewey)が興味深い研究結果を紹介している。
・・・(略)・・・“Demographics, Weather and Online Reviews(pdf)”(「人口要因、天気、オンラインレビュー」)という格好のタイトルが付けられた論文では、84万店舗のレストランに対する計110万件のオンラインレビューが分析されており、来店客のお店に対する評価に影響を及ぼす「外生的な(外的な)」要因が探られている。言い換えると、料理の味や料金設定、従業員のサービスといった要因以外にどのような要因がお店に対する評価(好き嫌い)に影響を及ぼすかが探られているのだ。
その結論にはビックリさせられる人もいるかもしれない。来店客(レビュアー)の学歴はというと、お店に対する評価に何の影響も持たない。レストランが立地する地域の人口密度はというと、やはり大して影響はない。
その一方で、レビュアーの評価は、晴れの日よりも雨や雪の日の方が一貫して辛くなる(お店の評価が低くなる)傾向にあるという。さらには、極端に暑かったり寒かったりする日よりは、適度な気温の日の方がレビュアーの評価は総じて好意的だということだ。
論文の執筆者の一人であるSaeideh Bakhshiは、次のように語っている。「華氏(°F)にして70度~100度 [1] 訳注;摂氏(°C)だと、約21度~約38度 の晴れの日にこそ、最高の評価が得られるというわけです。・・・(略)・・・ ナイスな1日(天気のいい日)はナイスなレビュー(高い評価)に恵まれ、雨の日には散々なレビューが降り注ぐってわけですね」。
(好天に恵まれがちな)カリフォルニアやハワイにあるレストランが人気なのも当然ってわけだね。
References
↑1 | 訳注;摂氏(°C)だと、約21度~約38度 |
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