●Tyler Cowen, “Thoughts about children” (Marginal Revolution, January 31, 2014)
ジェニファー・シニア(Jennifer Senior)の『All Joy and No Fun』(邦訳『子育てのパラドックス』)は、親としての私自身の体験(育児体験)について考え直すきっかけをくれた一冊だ [1]訳注;この話題に興味があるようなら、ジェニファー・シニアが出演している次のTEDトーク(日本語字幕付き)もご覧になるといいかもしれない。 … Continue reading。我が子と一緒に過ごしている最中に退屈している自分にふと気付く・・・なんて経験は何度もある。(絵本の)『Angelina Ballerina』(「アンジェリーナはバレリーナ」)を何度も何度も読み返し、(子供向けアニメの)『Bob the Builder』(「ボブとはたらくブーブーズ」)を何度も何度も見返す。「こんなことをあとどのくらい繰り返したらいいのだろう?」と気持ちが沈みそうになったところで、どうにか思い起こす。我が子と親密な時間を共有すること。我が子とじゃれ合うこと。それこそが人生に究極の意味を与えてくれるのだ、と。愛する我が子と過ごす時間をメールのやり取りのように面倒に感じてしまうことがあるのはなぜなのか? その理由がずっとわからないでいた。受信トレイにあるメールが何かの拍子ですべて消えてしまっても、何とかやっていける。でも、愛する我が子がいなくなってしまったら、絶対に立ち直れない。そうとはわかっていても、我が子と過ごすことが時に辛く感じられてしまう。パラドックスのように見える・・・が、そこには何の矛盾もない。シニアは、『子育てのパラドックス』の中でそう教えてくれている。どうにか我慢して我が子と過ごすというのは、我が子を愛する上で不可欠の要素なのだ。
・・・と語るのは、アンドリュー・ソロモン(Andrew Solomon)。
References
↑1 | 訳注;この話題に興味があるようなら、ジェニファー・シニアが出演している次のTEDトーク(日本語字幕付き)もご覧になるといいかもしれない。 ●ジェニファー・シニア 「幸福は親には高すぎるハードル」(March 2014) |
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