インドで空港警察に笑うのを控えるように指示が下ったという。
警官がニコニコしていて上機嫌だと、警備が緩(ゆる)いと見なされて、テロに狙われるおそれがあるという懸念から出た指示だという。
空港警備を担う中央産業保安部隊(CISF)は、隊員一人ひとりに対して「親しみやすくするよりも、用心深くあれ」と求めている。
インディアン・エクスプレス紙の表現を借りると、「満面の笑顔」体制から「過不足のない笑顔」体制への移行ということになろう。
政府高官が語ったと伝えられているところによると、過剰な親しみやすさは、テロに空港を狙われるリスクを招くおそれがあるという。
CISFのラジェシュ・ランジャン(Rajesh Ranjan)長官は、「乗客にとって親しみやすい空港を目指しすぎた」せいで、9・11テロ(米同時多発テロ)が引き起こされてしまったとまで語っている。
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3年に及ぶコロナ禍で当たり前となったマスク生活もそろそろ終わりを迎えようとしている。公共の場でマスクを外して過ごすのに備えて、高齢者を含めた37名がレッスンを受けた。笑顔のレッスンである。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同等の「5類」に引き下げられるのを前にして、5月7日に東京都北区の赤羽で、笑顔のレッスンが開かれた。
「マスクをするのが当たり前になって、笑顔を作る機会が減ってしまいました。笑うことにコンプレックスを抱える人が増えています」と語るのは、レッスンの講師を務めた笑顔トレーナーの川野恵子さん(49歳)。「顔の筋肉(表情筋)を動かしてほぐすのが、良い笑顔を作る秘訣です」と付け加える。
レッスンの参加者たちは、手鏡に自分の顔を映して、笑顔の出来をチェックしていた。
全文はこちら。ジョン・マクレナン(John McLennan)から教えてもらった記事だ。ちなみに、日本でマスクの着用要請が解かれたのは、ようやく(2023年の)3月になってからだという。
〔原文:“Indian airport police are going to smile less”(Marginal Revolution, October 10, 2018)/“Smile markets in everything, Japanese demasking edition”(Marginal Revolution, May 8, 2023)〕