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ビル・ミッチェル

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ニューカッスル大学(オーストラリア)経済学教授。MMT (Modern Monetary Theory:現代貨幣理論) の命名者にして提唱者。同じくMMT提唱者であるRandall Wray、Martin Wattsと共著でMMTの教科書 “Modern Monetary Theory and Practice: An Introductory Text” を出版している。ニューカッスル大学よりPh. D. (経済学) 取得。

ビル・ミッチェル「現代貨幣理論(MMT)入門」(2023年10月)

MMTは、財政赤字の規模そのものに焦点を当てるべきでないと強調している。主流派の経済学者は財政比率(公的債務の対GDP比など)にこだわる。しかし、責任ある政府であれば、支出全体を完全雇用と整合的な水準に維持するために必要な赤字は何でも許容する。それ以上でも以下でもない。財政の持続可能性とは、働きたい人なら誰でも働くことができる包容力ある社会を維持するという政府の責任を果たすことである。

ビル・ミッチェル「市場関係者を歯牙にもかけなかった黒田日銀は正しい(正しかった)」(2023年1月26日)

銀行関係者による「インフレに対処するために金利を上げなければいけない」といった主張は、どんな場合でも、彼らの所属する金融機関が金利上昇で恩恵を受ける事実からのポジショントークであることは間違いない。

ビル・ミッチェル「日銀は金融政策の方向性を変更していない。マスコミの利益相反記事に騙されてはいけない」(2022年12月22日)

今回の決定は、金融政策の根本的な変化を意味するものではない。中央銀行の最も重要な役割である、金融の安定性の維持を目的に、国債市場と社債市場間の仲介機能を微調整した些細な変化に過ぎない。

ビル・ミッチェル「日本はMMTの実証にならないという嘘話 — Part 2」(2022年1月4日) 

MMT派の経済学者は、「インフレ率が2%を超えたら、その時点で国債発行を止めればよい」などとは言わない。もしそんなことを言う人がいたら、その人は私たちの研究に忠実ではない。私たちは「いついかなる時も国債を発行する必要はない」と言っているのだ!フルストップだ。