●Tyler Cowen, “Musical profiling”(Marginal Revolution, April 11, 2006)
いやはや困ったものだ。
イギリスの空港で、一人の会社員が保安検査員に引き止められて飛行機への搭乗を阻止された。空港に向かう道中で、その会社員がタクシーの運転手にカーステレオでかけてくれるように頼んだ曲が原因だという。地元警察の話によると、運転手がその曲に不信感を抱いて、空港当局に通告したという。
その曲というのは、ザ・クラッシュの『ロンドン・コーリング』(”London Calling”)と、レッド・ツェッペリンの『移民の歌』(”Immigrant Song”)。タクシーの運転手が歌詞のどこに不信感を抱いたかも含めて、詳しくはこちらの記事を参照されたい [1] … Continue reading。
(追記)ダニエル・シュトラウス・バスケスの指摘によると、会社員はタクシーの中で(『ロンドン・コーリング』をはじめとした)歌を口ずさんでいたという若干違った内容の報道もあるようだ [2] … Continue reading。
References
↑1 | 訳注;リンク先の記事では、『ロンドン・コーリング』の次の一節が引用されている。「こちらロンドン はるか遠くにある街へ告ぐ 宣戦布告なり 戦闘のはじまりだ(“London calling to the faraway towns, now war is declared and battle come down”)/こちらロンドン 地下に潜り込んでいる諸君に告ぐ そんな狭いところに隠れてないで出てきなよ そこのボクに、そこのかわいこちゃん」(“London calling to the underworld, come out of the cupboard, you boys and girls”)。さらには、『移民の歌』の中から次の一節が引用されている。「神々のハンマーが、我らの乗る船を新大陸へと走らせる 歌い叫ぶやつらと戦うために 『神よ、今すぐに向かいます』」(“The hammer of the gods will drive our ships to new lands. To fight the horde singing and crying. Valhalla, I’m coming!”)。 |
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↑2 | 訳注;会社員は、インド生まれの24歳の男性。保安検査員に引き止められたせいで、予定の便には乗れなかったらしい。「タクシーの運転手さんは、レッド・ツェッペリンもザ・クラッシュも好きじゃなかったんだろうけど、だからって警察に告げ口する必要なんて微塵もないと思うんです」とは本人の弁。 |