タイラー・コーエン 「価格に敏感なテロリスト?」(2011年3月24日)/「交通渋滞でテロを未然に防止」(2017年3月26日)

航空運賃が高くて交通渋滞がひどかったせいで、テロリストの予定が狂ったらしい。
画像の出典:https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=2410524

アルカイーダの工作員と目される人物が2009年のクリスマスに航空機を爆破させようと試みたが、当初の予定ではヒューストンかシカゴの上空で爆破テロを仕掛けるつもりだったことがAP通信の取材によって明らかになった。しかしながら、ヒューストン行きの航空券もシカゴ行きの航空券も値が張ったので、安くで行けるデトロイトに行き先を変更したという。

全文はこちら。情報を寄せてくれた M.R. に感謝。それにしても、テロリストの動機というのを理解するのがいかに難しいかを物語る例だね。

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デカン・ヘラルド紙に掲載されたニクヒル・ガンガーダル(Nikhil Gangadhar)記者の記事によると、(インドの)バンガロール(ベンガルール)は世界初の都市かもしれないという。何でかというと、交通渋滞によって少なくとも一件のテロを未然に防止するのに成功した世界初の都市かもしれないというのだ。

いや、聞き間違いではない。文字通り交通渋滞のおかげで、テロが未然に防がれたらしいのだ。ニクヒル記者の記事によると、2005年12月28日にインド理科大学院で開かれていたセミナーに押し入って銃撃事件を起こしたハビブ・ミア(Habib Mia)容疑者――トリプラ州で逮捕され、先週になってバンガロールに身柄が移されたばかり――が、インドの評判を下げるために他のセミナーも襲う予定だったことを警察に語っているという。

しかしながら、バナーガッタ通りにあるインド経営大学院に向かっている途中で交通渋滞につかまり、到着した頃には標的にしていたセミナーは既に終わっていたという。

さらには、PES工科大学で開かれていたセミナーも襲う予定だったが、安全な逃げ道がなさそうだったので、襲うのをやめたという。

全文はこちら。アシシュ・クルカニ(Ashish Kulkarni)に教えてもらった記事だ。


〔原文:“Price-elastic terrorists?”(Marginal Revolution, March 24, 2011)/“Bengaluru [Bangalore] stops terror attacks with traffic jams”(Marginal Revolution, March 26, 2017)〕

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