タイラー・コーエン 「投資のエロティズム」(2008年4月6日)

官能的で刺激的な写真は、投資でリスクをとる時に活性化するのと同じ脳の部位を刺激するようだ。
画像の出典:https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=793185

若い男性にエロい写真(女性のセクシーな写真)を見せると、ゾッとするような(恐怖を喚起するような)写真――例えば、蛇の写真――や中立的な写真――例えば、ホッチキスの写真――を見せた時よりも、博打に出る(1ドルか10セントのどちらかがランダムな確率で当たる賭けにより多くのお金をかける)可能性が高いことが学術的な研究によって明らかになった。

その研究によると、官能的で刺激的な写真は、投資でリスクをとる時に活性化するのと同じ脳の部位を刺激する(活動を活性化させる)ようだ。

・・・(中略)・・・

ポルノ動画を見せられた男性は、リスクの高い性行動をとりがちであることを見出している別の研究とも整合的である。異性愛者の男性(女性が好きな男性)に美女の写真を見せると、近視眼的になる(目先の利益を優先しがちになる)ことを見出している研究 [1] 訳注;この件については、本サイトで訳出されている以下の記事も参照されたい。 ●タイラー・コーエン 「美女と合理的思考」(2003年12月10日)もある。

全文はこちら。問いでもあるし、仮説の実地検証ってことにもなるかもしれないが、勤めている職場の男女比率が違うと、トレーダーの行動も違ってくるんだろうか? トレーダーの職場場の隣にモデル事務所があったらどうなるんだろう?  現実社会では、近くに女性がいてもいなくても、違いはないかもしれないね。ずっと昔にフロイトだとかが指摘している理由とかでね。ところで、ホッチキスの写真は果たして「中立的」な写真と言えるのかという問いが文学好きな人たちの間から持ち出されるかもしれない。少なくとも私にとっては「中立的」な写真じゃない。


〔原文:“The erotics of investing”(Marginal Revolution, April 6, 2008)〕

References

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1 訳注;この件については、本サイトで訳出されている以下の記事も参照されたい。 ●タイラー・コーエン 「美女と合理的思考」(2003年12月10日)
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