スコット・サムナー 「2023年に迎えそうな二つの歴史的な転換点」(2023年1月6日)

今年(2023年)中にインドの人口が中国の人口を上回りそうなだけでなく、中国の人口が減少に転じそうだ。

2023年という年は、二つの面で歴史的な転換点になりそうだ。今年中にインドの人口が中国の人口を上回りそうというのが一つ目の転換点だ。いくつもの世紀を通じて初めての出来事だ。そして、今年中に中国の人口が減少に転じそうというのが二つ目の転換点だ。今世紀(21世紀)の後半には、インドの生産年齢人口が中国のそれの倍に達する可能性があるとも見込まれている。もしもその通りになったとしたら、インドが世界一の経済大国の座に上り詰めて、アメリカは世界第三位(の経済大国)の座に転落する可能性がある。

今年中に二つの面で歴史的な転換点を迎えそうなわけだが、その件についてエコノミスト誌がグラフにしてわかりやすく可視化しているので、以下に転載しておこう。

この先、予想外のサプライズが起こる可能性は勿論ある。ちなみに、近年を振り返ると、東アジアにおいて人口動態の面で起きたサプライズというのは、下方修正というかたちをとっている。出生率が予想以上の勢いでガクッと下落するというかたちでサプライズが起きたのだ。


〔原文:“Two milestones for 2023”(TheMoneyIllusion, January 06, 2023)〕

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