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アレックス・タバロック「グローバル中間階級」(2018年8月27日)

[Alex Tabarrok, “The Global Middle Class,” Marginal Revolution, August 27, 2018]

ワシントンポスト:世界は歴史上の大きな到達点を前にしている:ブルッキングズ研究所の研究者 Homi Kharas によれば,2020年までに,世界人口の半数以上が「中間階級」になるという.

Kharas が定義する中間階級とは,食料・衣類・住居といった基本的な生活必需品をまかなった上で,さらに美食・テレビ・バイク・住宅の改善・高等教育といった贅沢品にもわずかながら出費できる階級のことだ.

これは画期的な到達点だ:数千年にわたってこの惑星の生きる人々の大半が農奴や奴隷その他として貧苦のなかにあったのに,いまや人口の半分がただ生き延びるだけでない生活をおくる金銭的な手段をもちあわせている.

「1830年代に産業革命がはじまる以前に,中間階級はないも同然だった」と Kharas は言う.「ただ王族と小作農がいるだけだった.いまや,中間階級が多数派を占める世界になろうとしている.」


(Khara がいう中間階級の定義では国々で物価が異なるのを考慮に入れている.)

同時に中間階級の価値観も広まりつつあるのが興味深い.アメリカでは縮小しつつあるかもしれないとはいえ,とくにアジアで中間階級の価値観は広まっている:

世界価値観調査 (2015) によれば,ブルジョワ中間階級がいる諸国の人々は,自分たちの成功いかんは政府の責任ではなく倹約と勤労と強い意志と不屈の努力が大事だと感じている.


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