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アレックス・タバロック「悪いニュースを出すなら金曜に:製薬会社もね」(2019年11月1日)

[Alex Tabarrok, “Release Bad News on a Friday,” Marginal Revolution, November 1, 2019]

「悪いニュースを公表するなら金曜に」――政治家ならずっと昔から知っていたことだ.そして,どうやら製薬会社も同じようにするらしい.

新薬に関連した副作用について患者や医師たちに警告する安全性アラートは,保健規制の当局によって公表される.だが,あらゆる安全性アラートが等しい効果をもたらすわけではない.本稿では,安全性アラートが公表された曜日によって,安全性アラートの影響のちがいが説明されることを示す証拠を提示する.具体的には,金曜日に公表された安全性アラートは,他の曜日のものに比べて広く伝播しないことを示す:金曜日のアラートは,ソーシャルメディアでの共有が 34% 少なく,ニュース記事で取り上げられる件数が 23% から 66% 少なく,さらに,なんらかの報道で伝えられる件数が 12% から 51% 少ない.このため,金曜日のアラートは薬物の副作用を減らす効果で他の曜日に劣ると本稿は提案する.金曜日から他の曜日にアラートを移すことで,薬品関連の副作用は 9% から 12% 減少し,深刻な薬品関連の合併症は 6% から 15% 減少し,薬品関連の死亡件数は 22% から 36% 減少するだろうと考えられる.1999年から2016年の期間に,安全性アラートの公表日でもっとも多かったのが金曜日であることから,この問題はとりわけ重大である.また,金曜日に公表されることが多いのは偶然ではないかもしれないことも本稿では示す:過去にアメリカ食品医薬品局 (FDA) にロビー活動を行った企業の安全性アラートは金曜日に公表されている確率が 49% から 56% 大きい.

アブストラクトの引用は,Diestre, Barber and Santalo が Management Science に出した論文 “The Friday Effect” から.

ケヴィン・ルイスに感謝.


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