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アレックス・タバロック「開かれた国境と福祉国家」

[Alex Tabarrok, “Open Borders and the Welfare State,” Marginal Revolution, September 22, 2015.]

ミルトン・フリードマンの有名な発言に,福祉国家と開かれた国境は両立しないというのがある.ぼくは賛成しない.多くの観点でみて(あらゆる観点ではないけど),開かれた国境と福祉国家は両立する.

ぼくが考える福祉国家は,多彩なプログラムを包摂する.その多くは,ほどこしじゃない.たとえば社会保障制度の大半は,強制貯蓄だ.こうしたタイプの保険プログラムでは問題がない.個々人は,働いてプログラムにお金を払ってプログラムからお金をもらうからだ.学校制度でも,問題はない――移民の子供たちにも学校教育を無料で提供するとしても問題ない.なぜなら,学校教育を受ければ,のちのちの人生でより高い賃金につながり,そこから税金が支払われるからだ.こうした事例では,実のところ移民の子供たちはローンを受けとってのちに自分の稼ぎで返済してるのと変わりない.基礎医療も同様だ.よって,市民から移民への過剰移転が懸念される事例は,純粋なほどこしか,高齢者への医療手当しかない.そうした事例では,ぼくなら,「移民には利用できませんよ」とか,「5年程度の期間しか利用できませんよ」と言ってすませる.

追記:ブラジルの新聞紙へのインタビューでこう答えた.インタビュー全文はここで読める.ポルトガル語だけど.


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