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スコット・サムナー「中国のCPTPP加盟申請をチャンスとすべきだ」(2021年9月19日)

Scott Sumner “Treat CPTPP as an opportunity TheMoneyIllusion, September 19, 2021

以下のニュースが目を引いた。

かつて中国を孤立させてこの地域におけるアメリカの優位を強化する手段としてアメリカが推し進めたアジア太平洋貿易協定に対し、中国が加盟を申請しました。

9月16日遅くに中国政府が発した声明によれば、中国は環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定という正式名称で知られるこの協定に参加するための公式の加盟申請書を提出しました。

これは素晴らしいニュースだ。中国がCPTPPの全てのルールを遵守するなら(現時点ではそうではない)CPTPPに歓迎されるべきだ。いかなるCPTPP加盟国も、いずれの加盟国におけるいかなる類の「自由な言動」に対し、他の加盟国に経済制裁を課すことはできないといった規定も設けるべきだ。今日、中国は他国における気に入らない言動に対して報復を行っている。中国はこうした条件の下で加盟をしたいのなら、いれてやればいい。我々は中国のナショナリズムを抑え、ならず者国家でなくするような協定であればなんであれ積極的になるべきだ。

多くの議員がアメリカのCPTPPへの参加やアジア太平洋地域における通商外交により積極的になることを呼びかけています。しかし、バイデン政権は、アジア太平洋の国・地域をカバーするデジタル貿易協定について議論しているとの報告書はあるものの、この地域における貿易政策について何ら具体策を発表していません。

今回のニュースに対し、ベン・サス上院議員は「技術、貿易、防衛の将来は中国共産党か米国とその同盟国のいずれかによってけん引されることになる」と述べます。「中国が太平洋両岸にまたがる同盟を構築することに価値を見出すのであれば、米国がそうできないことがあろうか。撤退するのではなく指導的立場へと立ち返るべきだ」

ベン・サスは正しい(彼はトランプ主義に完全に屈服しなかった数少ない共和党員の一人だ)。とはいえ楽観視はしていない。バイデンがろくでもない大統領になると私は予測したが、これまでのところそれは正しい(それでもトランプよりは100倍マシだが)。

本題とは離れるが、中国との誤った冷戦によって、多くの中国系アメリカ人科学者がでっちあげられた「スパイ行為」容疑で逮捕されていることについて、ワシントンポストが良い記事を書いている。


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